3695249 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

知的漫遊紀行

知的漫遊紀行

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

Ryu-chan6708

Ryu-chan6708

Calendar

Favorite Blog

まだ登録されていません

Comments

Freepage List

Headline News

2009.05.09
XML
カテゴリ:心の健康


                                 
響きあう脳と身体

:甲野氏が、ある中学校のバスケット部の生徒何人かを教えたそうだが、その中にひとり、すごく理屈っぽくて、いつも先生に楯突いていて、周囲ももてあましているような子がいたらしい。
  甲野氏はそういう子がいるのを知らなくて、2時間くらい皆でいろいろな稽古をやったんだが、後で聞いたところ、問題児の生徒は、甲野氏のところでの稽古会を契機に、ガラッと変ったという。
  人間的にも劇的に変化したという。
  しかし、甲野氏はその子の印象もないし、特別なことをしたわけでないという。

A氏:教える側が気づいていないような「何か」が最も強く伝わっていくんだね。
  言葉にできちゃうことはそれほど強く感化する力がないんだね。
  「オヤジの背中を見て育つ」だね。

:「変えてやろう」なんてことを考えても、変えられるものはたかが知れているという。
  生身の人間だけがもっている感化力の重要性が案外軽視されているね。

A氏マニュアル化の弊害だね。

:甲野氏は、小学生くらいまでの教育は、「体育と国語と歴史があればいい」と言っているという。
  運動場でロープを張って直角三角形を実際に作る。
  物理もシーソーに乗って身体を使って釣り合いを体験する。
  数学も理科も実際に体育で身体を使って学ぶ。

A氏:そして、人や自然の多様性が子どもを育てる。

甲野氏は、身体の不思議さに憑かれたように、毎日が、発見だという。
  限界を知らない楽しみがあるという。

 現代の社会は、次第に身体を使わなくなり、劣化しているという。
  これは必ず、何か壁にぶつかると警告しているね。

A氏:こないだテレ朝のサンデープロジェクト見ていたら、最近の子供は運動不足なのか、足の裏が変形しているものが2割くらいを占めているそうだ。
  もう何年もすると、子どもの障害者が年寄りも増加するのではないかと警告していたね。

甲野氏の技はしかし、言葉に出来ないから、簡単に伝播できないね。
  学ぶほうも自然な吸収力がいる。
  対談相手の茂木氏は、甲野氏の「同時並列的な身体運用」に対して「同時並列的知性」と言っているね。
  広い視野でものをみるということだね。

 ブログなどを通して自分のコピーをばらまくやり方があり、それはそれで大きな可能性があるが、一方では「今ここにいる自分」の中にも同じくらいの可能性がたくさんあると気づくことが必要だと茂木氏は言っているね。
  インターネットでブログを書き、ネットの向こうに自分を譲り渡すという行為は、
複製可能な自分」の領域をどんどん広げていくことで、その結果、「複製不可能な自分」のウエイトがどんどん減ってしまうと茂木氏は言う。

A氏内田樹氏もブログをやるが、日記の代わりだという。
  日記だと後で読んでよく分からないkとが多いが、ブログだと他人を意識しているから分かるという。

:しかし、この本でブログの限界を読んで、その感想をまた、ブログで書くというのも、不思議な行為だね。
  内田樹氏が言うように日記と違って後で読み返せるから過去の自分と「今の自分」を比較できる。
  書くという行為も、一種の身体運動だと俺は思うがね。

  家庭の主婦が「自分の虚しさを感ずる」というのはやはり、身体感覚が疎かになっているせいだ甲野氏はいう。
  工業用ロボットより、家庭用ロボットのほうが作るのが大変なくらい複雑だ。
  そういう自然に動く自分の身体のすごさ、ありがたさ、あるいはおもしろさをあらためて実感することが、現代人の不全感、閉塞感から抜け出すために大事なんじゃないかと甲野氏は言う。

A氏:人というのは不思議で深いものだということだね。

:それに気がつけば、いろいろと体を動かして、自分の感覚を見直したくなるね。
  脳も体の一部だしね。
  
  このようにブログで書いている自分が、しばらくして、これを読んでどう思うかね。
  その変化が楽しみだね。

 






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2009.05.09 08:44:05
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.