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カテゴリ:歴史
私:この知的街道も現代に近づいてきたが、現代を歴史的に捉えて、新書版にまとめることは難しいだろうね。 A氏:君のこの知的街道は、シリーズの1巻、2巻、3巻、4巻、5巻、6巻、7巻、8巻と続いたね。 私:8月30日の選挙による民主党の政権交代は、長い間、続いた自民党政治に終止符を打った戦後史の一大問題だが、当然、この本はそれを予測していないね。 A氏:そこに現代史のむずかしさがあるね。 私:この本は、高度成長が後半に入る1970年代からはじまる。 A氏:高度成長時代同様に、俺たちがその真っ只中に生きていた時代だね。 私:だから、ことさら新しい知識はなかった。 そして、この2つの社会の時代意識の特徴を「戦後社会」は「夢の時代」、「ポスト戦後社会」は「虚構の時代」と言っているね。 A氏:たしかに、戦後はソニー、ホンダに代表されるように、アメリカの技術に追いつき、アメリカの中流層の生活に追いつくという「夢」があったね。 私:それがテレビでアメリカを追い越し、ついで自動車まで追いつく。 A氏:アメリカはレーガン時代に市場原理主義を導入するね。 私:日本も「失われた10年」を解決するために、民営化と規制緩和を行う。 A氏:「戦後社会」と「ポスト戦後社会」との違いで、大きな特徴は、格差拡大だろうね。 私:高度成長時代には、会社も成長するから、ポストも増える。 A氏:それが、約30年後には松下もリストラの嵐が吹き荒れたね。 私:「虚構の時代」となったね。 A氏:今度の政権交代は「虚構の時代」の閉塞感に対する国民の叛乱かね。 私:後世の人は2009年の変化をどのように評価するだろうかね。
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Last updated
2009.09.01 12:39:36
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