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Ryu-chan6708

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2018.07.14
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與那覇氏は、東アジアとの関係を軸にした日本近現代史が専門で、2007年から地方公立大学に勤務。

 

 11年に刊行した『中国化する日本』が評判になったという。

 

 はこの本は知らなかったが、この書與那覇氏は、優勝劣敗の自由競争をいとわず、政治は強い指導者に一任するといった形で日本社会の「中国化」が進んでいると指摘

 

近代化や民主化を基準にした西欧中心の歴史観を相対化し、日本史を描き直す仕事だったという。

 

A確かに、今の日本の1強多弱で動かない政治情勢をみると、習近平独裁体制の「中国化」が進んでいるように見えるね。

 

 「チャイナスタンダード」が、奈良、平安時代のように日本にも押し寄せてきたみたいだね。

 

期待された著者だったが、14年春、鬱(うつ)状態と診断され、一時は「人と話すのも音楽を聴くのも苦痛。本も読めず原稿も書けない」状態になった。

 

 デイケアでは病気の経緯を話したり、文章にしたりする機会があり、米大統領選でトランプ氏が当選すると、「日本だけが駄目なんじゃないと妙に元気が出た」という。

 

 今回の著書『知性は死なない 平成の鬱をこえて』は発病から回復までの体験記で、同時に、時代に照らした「平成史」でもあるという。

 

A與那覇氏は、「平成史」は、政治も世論も「一大転向の時代」とみる

 

自衛隊と日米安保条約に反対した戦後の左派は、90年代の自社さ連立政権誕生で「転向」。

 

戦争の「加害者」だった日本は、00年代には拉致問題の「被害者」に転じた。

 

民主党政権が崩壊して、多くの有権者が「改革」や「二大政党」の夢を捨てた。

 

多数意見や社会のムードに迎合するなら、知識人の存在意義はないことになった。

 

「自分たちがいつ、なぜ『転向』したのかを自覚し、検証する意味は大きいはず」と、與那覇氏はいう。

 

與那覇氏の「鬱」はこの平成の知識人の存在意義を失った「転向」による「鬱」かもしれない。

 

 病気を経て「能力は個人の私有物ではなく周囲との共有物」だと気づいたいま、他人と競い合う地位への未練はまったくないという。

 

「万国の知性ある人びとの団結を!」という、著書を締めくくるのは組織や国境を越えた幅広い「共存」の呼びかけ。

 

 與那覇氏は、大学を昨年退職し、今後は「純粋に面白さでつながれた初期のネットのように」自分の思想へのアクセスを待つつもりだという。

 

 また、新しい視点での日本現代を論じてもらいたいね。

 






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Last updated  2018.07.14 16:41:11
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