カテゴリ:読書
東野圭吾の「分身」を読んだ。
(この記事はネタばれあり) 東野は読者を引き込むことのできる作家だ。 多作であるにもかかわらず、レベルを保つのはさぞや大変だろうと思う。 この作品は、二人の女子大生が主人公。 実はこの二人、何から何まで瓜二つ。 年齢がひとつ違いではあるが、東京と北海道に住んでいる。 東京に住んでいるほうの女性がテレビ出演したことから二人は狙われる。 看護婦をしていた東京在住の女性の母親は交通事故で亡くなる。 一方、北海道在住のほうは母親による焼身自殺という過去がある。 二人は何かに導かれるようにして互いの住む場所へ向かう。 東京から北海道へ。北海道から東京へ。 そして出生の秘密を知ることになる。 二人の女性が最後の最後まで出会わない展開はさすがというしかない。 東野の実力は本物だ。 よく、「自分に似た人が世界には何人かいる」という話を聞く。 都市伝説と言ってもいい。 ケストナーが書いた「二人のロッテ」は双子だった。 「出会うと死ぬ」と言われるドッペルゲンガーもある。 しかし、自分の知らないところで兄弟でもない自分がもう一人いるとしたら。 それは恐怖でしかない。 バナーにクリック願います。 楽天フォトの容量を増やしてください。 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。 その場合リンクは必要とはしません。 意見があればメッセージでどうぞ。 ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。 今のところメッセージは全て読んでいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.01.05 19:07:56
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