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カテゴリ:映画
蠍座が2011年に上映した映画は107本という。スクリーンがひとつだけのミニシアターとして驚異的な数にちがいない。107本を選ぶために、その何倍もの映画を観ているだろうから、映画館主というのもたいへんな仕事だ。
その107本のうち、観たのは約半分の50本強。日本の若手映画作家の劇映画や血なまぐさい韓国・中国映画の多くは避けてきたが、この映画は「孫文を守る義士団の英雄的戦い」という史実でもあったのかと思い観てみた。が、それは完全にはずれで、せいぜい、よくできたアクション映画程度。歴史や人間への踏み込みは浅かった。 では観る意味がなかったかというとそんなことはない。昔の香港を再現するために8年かけて作ったというセットで繰り広げられる雑踏アクションはさすがに見もの。また、8人の義士の英雄的だが悲劇的な最期もそれなりに感情移入できる。革命に燃える志士は8人中2人にすぎないが、他の6人も義に感じ侠気だけで暗殺団と敢然と戦い、死んでいく。実際、こうした無名の人々の尊い犠牲が歴史を動かしてきたし、(中東などで)動かしている現実にオーバーラップさせるなら、粛然とした気持ちにはさせられる。 博打で堕落し朝廷側のスパイだった警察官のドニー・イェンが別れた妻のために自発的に義士に加わり、暗殺団2番手と対決していくシーンはそのアクションが見事なだけでなく、何というかその技と決意の悲壮さが一体化している。そういうアクション映画というのはめったにない。 身代わりの替え玉は必要なかったとか、瑣事をあげつらうくらいなら、辛亥革命からちょうど100年にこの歴史的大事件の意義を考える方が有意義だし、映画はそういうことのきっかけとして「活用」すべきだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
January 2, 2012 11:14:09 PM
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