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カテゴリ:映画
使用人に父親を殺された娘の復讐譚。西部劇だがいっぷう変わっていて、スーパーなヒーローもヒロインも出てこない。もちろん最後には悪人は成敗されカタルシスはあるが、それよりも、「勇者であること」とはどういうことか、重い意味が心に残るいい映画だった。
「トゥルーグリット」とは「真の勇者」という意味だが、最初はこの14歳の娘こそ勇者に見える。14歳の少女なのに、法律論や正論をふりかざしておとなをやりこめ、資金を得て協力者を雇い犯罪者を追ってメキシコへ向かう。 追うのは少女のほかアル中の保安官、賞金稼ぎのレンジャーの3人。普通ならこの3人の間に友情が生まれ、助け合って悪玉を追いつめていく、というふうになるところだが、この映画ではそうはならない。それぞれがわがままで、つまらないことで衝突し、そもそも3人の思惑がまったく重ならずにストーリーが進んでいく。 しかし後半では、短所が長所として発揮されてくる。いったん歯車がかみ合い始めると、3人全員が勇者に見えてくる。なるほど悪い個性に見えたところも、ちがった局面では長所になり、それなりに胸のすくカタルシスが得られるのがおもしろい。 調べてみると1969年の西部劇「勇気ある追跡」のリメイクらしい。ムダのない構成や切りつめられたセリフなどさすがハリウッドという感じ。派手なアクションや娯楽要素がなくても、いい映画を作ることができるという見本のような映画だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
January 3, 2012 12:03:38 AM
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