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2009.05.06
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カテゴリ:アメコミ
スーパーマン リターンズ

2006年8月公開
監督:ブライアン・シンガー
制作費:2億7千万ドル


劇場版『X‐メン』、とその続編『X‐MEN2』の監督を務めたことで、すっかりアメコミ映画監督として認知された、ブライアン・シンガーによるSF・アクション映画。
原作は、言うまでもなく世界的な人気を誇るアメコミヒーロー「スーパーマン」。
クリストファー・リーヴ主演の旧四部作から、実に19年ぶりの映画化となる。

スーパーマン(クラーク・ケント)役に、多数のオーディションから選ばれたという公認そっくりさん、ブランドン・ラウス。
宿敵レックス・ルーサー役に、同じくブライアン・シンガー監督作品『ユージュアル・サスペクツ』で、アカデミー助演男優賞を受賞したケヴィン・スペイシー


[簡単なあらすじ]
突如地球から姿を消した、スーパーマン。
彼は宇宙を旅し、惑星「クリプトン」へと向かっていた。
だが、ようやく辿り着いたそこに、彼の故郷である惑星は、もはや存在していなかった。

宇宙の中で、完全に孤独な存在となってしまったスーパーマンは、5年ぶりに地球へと帰還を果たす。
しかし、彼の居ぬ間に地球では犯罪や紛争が激化し、一度は捕えた宿敵レックス・ルーサーさえ釈放されてしまっていた。
さらに、愛する女性ロイスは母親となっており、スーパーマンを避けるような行動を取る。

そんな中、レックス・ルーサーはスーパーマンの基地である“孤独の要塞”へ忍び込み、凄まじい力を秘めたクリスタルを入手。
恐ろしい犯罪計画を実行しようとしていた――。



おなじみのテーマソングに乗せて、宇宙空間をキャスティングが流れていくオープニングが始まると、オリジナル(旧四部作)を観た記憶がかすかにしかない世代の私でもテンションが上がってくるのだから不思議なものですねー。
それだけ、スーパーマンという作品の持つインパクトが強いということでしょうか。

私よりももっと若い世代、旧作を一度も観たことがないという人でも、スーパーマンという存在は知らない人はいないなず。
そういう意味でも、非常に注目された映画でした。


冒頭、地球へと帰還(そんな生易しいものではありませんが(笑))したスーパーマンは、こちらもおなじみ、地球での仮の名「クラーク・ケント」として新聞社に復帰。

といってもメガネをかけただけ

5年も消息不明だったのに、簡単に復帰できるあたりは、アメリカ社会の鷹揚さなのか、ヒーローのご都合主義なのか。
皆が微妙な視線で迎えてくれる中、ひとり厳しい目のロイス・レイン。

気が強そうな面構えの女優サンです

そりゃあ、5年も音信不通になっていれば、誰だってムッとしますよね……。
この辺スーパーマン、鋼のボディ同様に無神経です。
(ちなみにロイス役のケイト・ボスワースは、両目の色が違うオッド・アイとして有名。でも、観ていてもよく分かりませんでした)

リチャード・ホワイトというエリート(お坊っちゃんとも言う)と、長い婚約状態にあるというロイス。
子供もいるので、ほぼ結婚している状態です。


この全身タイツは外せない

そんなKY状態のスーパーマン。全身タイツ姿は健在。
携帯電話の普及で、電話ボックスが姿を消してしまったので、変身するのに苦労します。


愉快なルーサー一味

IQ200を誇る天才、宿敵レックス・ルーサー役には、ぜいたくにもオスカー俳優ケヴィン・スペイシー。
今回この、ルーサー一味が、コミカルないい味を出していて、楽しませてくれます。
特に、騒々しさが半端じゃないキティが素晴らしい。


ルーサーの手に入れた「クリプトン星」のクリスタルの力によって、メトロポリスには様々な被害が発生。

ロイスの乗った飛行機が墜落するのをスーパーマンが防ぐシーンは、まさに一大スペクタクル映像
この迫力は「X‐MEN」でも無かったもの。やればできるじゃないかブライアン・シンガー。

さらに、スーパーマンは弾丸よりも速く飛び、眼球で銃弾を弾くなど、規格外の強さを存分に見せつけてくれるのですが――、

なぜか、いまいち爽快感を感じられない……。
どうも、スーパーマンの言動の端々から傲慢さが見え隠れして、感情移入ができないんですよね……。
自分は特別だから、強くて当然、好かれて当然、というような。

超人的な聴力や透視能力を、ロイスへのストーカー行為へ惜しみなく使う辺りも、とてもヒーローとは思えないちっちゃさ。
スーパーな能力を持ったことゆえの苦悩……? 伝わって来ないなぁ。

では、そんなとんでもない人物(バリバリの宇宙人だけど)にまとわりつかれてしまったロイスがかわいそう?
……かというと、そうでもなく。
むしろ、ロイスの方が、ムカつくかも……(笑)

この映画のもうひとつのキーである、ロイスの息子、ジェイソン・ホワイト。
ご想像通り、彼は彼の息子なわけですから、リチャード・ホワイトを思いっきり騙してるわけですよね。
結婚していないとはいえ、ホワイト姓を名乗らせているし。
なのにロイス、命がけで彼女を守ろうとしてくれるリチャードに、まったく罪悪感を覚えているように見えません……(笑)

どうもこの映画、少数の人のために、多数の人が不幸になっているように思えてならないのですが……(笑)

ちなみに、この騙されているかわいそうなリチャードは、同じくブライアン・シンガー監督の『X‐メン』で、サイクロップスを演じていた俳優サン。
一躍主要キャラに抜擢され、ようやく日の目をみることができたのに(色んな意味で)、こんな役柄だとは、かわいそうすぎです……。


ついに手に入れたキュウリ――じゃなくてクリプトナイト

というように、ヒーロー、ヒロインがどうにも好きになれない映画なので、結果としてルーサーを応援したくなる心情に。
彼の発見した、スーパーマンの能力を無効化する隕石「クリプトナイト」によって、スーパーマンは大ピンチに(なぜ、そんなものが地球に?)。
いいぞ! ルーサー! 頑張れ!

しかし、この手の映画の悪人の常として、詰めが甘かったために、大逆転を受ける羽目になってしまいました。
ああ、もっとちゃんととどめを刺していれば……。


「お母さんをいじめるなー!」とばかりに、力を発揮したジュニアの扱いも中途半端なまま終了。
これは、続編のために伏線として残したようですが、想像以上に本作の興行成績がふるわなかったため、結局続編はお蔵入りになってしまった模様。

同じアメコミ映画としては、ブレット・ラトナーを監督に起用し、ほぼ同時期に公開された、『X‐MEN:ファイナル ディシジョン』の方が面白かった、というのが率直な感想。
ブライアン・シンガーが、X‐MENの監督を降板してまで撮ったのに、微妙な内容に終わった『スーパーマン リターンズ』と、ブレット・ラトナーによって新しい風を吹き入れ、前作以上にヒットした『ファイナル ディシジョン』。

運命とは皮肉なものですねぇ。



 **********


スーパーマン リターンズ


この映画の詳細(Amazon)。

スーパーマン リターンズ



ブライアン・シンガー監督作品の記事はコチラ

「X‐メン」

「X‐MEN2」


アメコミ原作映画の記事はコチラから

アメリカンコミック原作映画(リンクページ)





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最終更新日  2009.06.04 13:57:22
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