連日、押尾学被告のMDMA、保護責任者遺棄致死事件の裁判の行方が報じられている。裁判員裁判となって初の有名人の裁判ということもあり、裁判所前には傍聴希望者で溢れかえりメディアの報道は更にヒートアップしている。
先日の第7回公判で、被告人の最終陳述で「私は見殺しするようなことは絶対にしない。そのような人間ではない・・・。」と述べた。どうだろう。一般論で苦しんでいる人、それも今までベッドの中に一緒にいた人だ、その相手の様子が明らかにおかしければ救急車を呼ぶのが当たり前ではないか。当然、人工呼吸や心臓マッサージなどの処置はするだろうが、それよりまず先に119に通報するのが普通だろう。
救急救命の専門医の証言が検察側弁護側と真っ向から対立している。裁判員はどう判断するのだろう。9割方助かると検察側が言えば、弁護側は30~40%ぐらいと言う。どうやら過去の法律家による裁判では弁護側の30~40%の確率で助かるということは、致死については極めて強く影響があり無罪になることが多かったようだ。逆を言えば90%以上の確率で助かる見込みのない者は、致死とは確定しないというのだ。まさにこれがこの事件の最大の争点となるだろう。一般人である裁判員の心証が大きくこの事件の明暗を分けるだろう。
判決言い渡しは17日。
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