笑える長男
今日は、雪がちらつくものすごく寒い日だった。学校から帰ってきた長男は、ランドセルを下ろすと、「お母さん、買い物に行きたいねんけど・・・(一緒に来てくれという意味)」と言った。「何買いたいの?」と尋ねると、返事は「ガム」。私はいきなり立ち上がり、腰に手を当てて宣言した。お母さんは今日はどこへも行けへんで!ガムごときのために出かけたりせえへんからな!全く何を考えているのやら・・・・。それからしばらくして、三男を昼寝させてるときに生協さんがやってきたので、長男に出てもらった。長男は荷物を受け取り、2階に全部持って上がってくれた。三男を寝かしつけて部屋に戻ると、長男が何やらパンフレットを読みふけっていて、私を見ると、「お母さん、これ今度、お得になってんて」と、パンフレットを見せてくれた。生協の共済保険のパンフレットだった。長男は、「入院したらな、1日目から○円出て、通院の時は一日○円、テジュツのときは・・・」とパンフレットの説明を始めた。テジュツは手術やと訂正したが、長男は全くひるまず、パンフレットの表の説明を最後までした。あんたは保険屋さんの手先かい。なんだかあきれてしまった。それにしても、これだけ説明できるという事は、生協の配達のお兄ちゃんに説明してもろたってこと?長男に尋ねるとそうだと言う。多分・・・保険の勧誘なんて、説明しようとしても誰もまともに聞いてくれないのだろう。熱心に聞く長男の姿が嬉しくて、兄ちゃんも一生懸命説明したんやろなあ・・・。もし我が家に珍味や宗教のパンフレットの押し売りがやってきたら、長男はすべて真に受けて、自分のこずかいをはたいても買うんやろうなあ。そういえば私も、子供のとき留守番をしているとやってきた宗教のパンフレット売りの人からパンフレット買いましたよ。300円。今でも覚えてます。東京で一人暮らししていたときは、占いの修業をしていて、その仕上げとして姓名判断させてもらってます、とか、韓国に留学していて、帰国したときに学費稼ぎのために朝鮮人参と朝鮮人参入りの薬酒を売ってます、などなどいろんな人がやってきたもんだ。あの人たちは本当のことを言ってたんやろうか。今でも時々気になる。