テーマ:映画館で観た映画(8409)
カテゴリ:たまには映画でも
ずっと観たいと思っていた映画を観てきました。 あいにくの雨でしたが、もう一つ観たいと思っていた「シャッターアイランド」は結局見逃してしまったので、こちらはあきらめないぞ、と思って出かけました。 上映期間は短いし、レディスデーということもあって、席は8割方埋まっていました。 本当の楽団になりすまして海外公演に行く話、ということ以外、まったく予備知識はなかったので、ロシア語にびっくり。 元天才指揮者で、30年前に解雇されたアンドレイは、今は劇場の清掃員です。 彼は清掃中に偶然、パリのシャトレ座から届いた出演依頼のファックスを見つけ、偽のオーケストラを結成することを思いつきます。 「あの時の仲間と一緒に、パリで演奏するんだ!」 救急車の運転手をしているサーシャと共に駆けまわり、共産主義時代に解雇された、かつての仲間たちを探します。 タクシー運転手、引っ越し屋、ポルノ映画の音響、蚤の市業者など、 楽な暮らしではないけれど、したたかに生き抜いている彼ら。 けれども、パリに行くためには、楽器も、パスポートも、服も、お金も、何もかも足りません。 さて、どうするのか。 山積みの問題を解決するため、彼らがやることは、かなりコミカルです。 アンドレイは、ソリストには一流のアンヌ=マリー・ジャケを、とこだわりました。 遊びたいばかりでやる気のない、寄せ集め楽団はどうなるのか? アンドレイの本当の目的は何か? チャイコフスキーのバイオリン協奏曲に乗せて、意外な目的も、その結果も描き出されます。 音楽と一緒になると、伝える力は何倍にもなるかのよう。 本当に素晴らしかったです。 自然に目頭が熱くなり、涙がこぼれていました。 最後に、思わず拍手しそうになったのは、私だけではなかったと思います。 主演はロシアの名優アレクセイ・グシコフ。 アンヌ=マリー・ジャケを演じたメラニー・ロランは、凛として美しく、本物のバイオリニストのようでした。 救急車を運転して回るチェリストのサーシャ(ドミトリー・ナザロフ)が、陽気だけれど哀愁があって、好きでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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