テーマ:ミステリはお好き?(1451)
カテゴリ:海外ミステリ(ヤ・ラ・ワ行作家)
月刊誌 『ミレニアム』の発行責任者ミカエルは、大物実業家ヴェンネルストレムの違法行為を暴露する記事を発表した。 だが、名誉毀損で有罪になり、彼は 『ミレニアム』から離れることになる。 そんな彼の身元を 大企業グループの前会長ヘンリック・ヴァンゲルが密かに調べていた。 背中にドラゴンのタトゥーを入れ、特異な風貌をした女性調査員 リスベットの働きで、ヘンリックはミカエルが信頼に足る人物だと確信し、兄の孫娘ハリエットがおよそ40年前に失踪した事件の調査を 彼に依頼する。 ハリエットは ヘンリックの一族が住む孤島で忽然と姿を消していた。 ヘンリックは 一族の誰かが殺したものと考えており、事件を解決すれば、ヴェンネルストレムを破滅させる証拠資料を渡すという。 ミカエルは信頼を受諾し、困難な調査を開始する。 全世界で2100万部を突破、2008年度世界書籍売り上げランキング第2位! 世界中に旋風を巻き起こした驚異のミステリ3部作の第1部。 映画化され、ヨーロッパを中心に 各国でナンバー1の大ヒット 【内容情報】(「BOOK」データベースより) 昨年のこのミス2位で、世界的にベストセラーとなった『ミレニアム』を読み始めました。 ドラゴンのタトゥーを入れた女性が描かれた表紙は、何となく東洋風にも見えますが、これはスウェーデンのミステリです。 『ミレニアム』のおかげで、最近はスウェーデン・ミステリのブームらしいです。私は、マルティン・ベック・シリーズの『笑う警官』を読んだことしかありませんが……。 大物実業家・ヴェンネルストレムの不正を暴いた記事を書き、名誉棄損で有罪となった、雑誌『ミレニアム』の発行責任者、ミカエル・ブルムクヴィスト。 彼は、大企業グループの前会長 ヘンリック・ヴァンゲルから、ある依頼をされます。 それは、36年前に一族が住む島から忽然と姿を消した少女 ハリエット・ヴァンゲルの失踪事件について調べることでした。 ヘンリックは、我が子のように可愛がっていた姪のハリエットが 殺されたのではないかと考えていたのです。 見返りに、ヴェンネルストレムを破滅させることもできる証拠を与える と約束され、迷った末、依頼を受けることにしたミカエルは、ヴァンゲル一族が住む、ヘーデビー島に向かいます。 事前に、ミカエルの人物調査を請け負ったのは、ドラゴンのタトゥーを背中に持つ、リスベット・サランデルでした。 小柄で少年のような風貌の彼女は、感情を現さず、人との関わりを嫌いますが、ずば抜けた情報収集能力を持っているという、インパクトのあるキャラクターです。 ミカエルの調査は、富豪一族の歴史もさかのぼる事となり、困難を極めますが、下巻に入ってミカエルとリスベットが手を組んでからは、一気にスピードアップします。 小さな手がかりから、じっくりと真相を突き止めていく過程は、読んでいてとても面白かったし、事態が急展開していくにつれ、目が離せなくなりました。 エンターテインメントながら、女性が暴力を受けることに対する、作者の怒りも感じられる作品でした。 第二部は、ますます面白く、リスベットの過去が明らかになります。 第一部では、リスベットはなつかない猫を思わせ、私は心を許すまではいきませんでしたが、第二部を読んだ今は、すっかり彼女の味方です。 ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年12月26日 00時48分35秒
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