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浅田次郎「昭和侠盗伝―天切り松 闇がたり」第四巻 この「天切り松」シリーズ、3巻までに比べると、 今回はちょっとトーンダウンです。 松蔵が一人前になると同時に、皆さんもお年を召された様子。 ちょっと「ヤキがまわっちまった」のかもしれません。 でも、ここまで読んだらファンなら読んでしまいます。 昭和初期、226事件前夜の時代を背景にした物語。 今頃手に取っているので、「蒼穹の昴」等にも通じる世界のため 親しみを感じます。 「第一話 昭和侠盗伝」 「善悪は数の多寡で決まるわけじゃあやせんぜ。 大勢の人間がそうと望むなら、戦争だって善行ですかい。 世の中の空気なんてものは、政治家が企んでテレビや新聞が異議なしと言やァ、 茶を沸かすより簡単にこしらえられるものさ。 悪い世間をはっきり悪いと言ってこそ善人だ。」 「第四話 王妃のワルツ」 日本と満州間の政略結婚であった 清朝最後の皇帝・溥儀の弟、愛新覚羅溥傑と嵯峨家の浩(ひろ)を描いたもの。 以前、竹野内豊が溥傑役を常盤貴子が浩役を演じたテレビドラマ「流転の王妃・最後の皇弟」 がありましたね~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.01.27 11:36:06
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