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2008.01.16
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修身教授録


修身教授録

森信三「修身教授録―現代に甦る人間学の要諦」


 1年以上、積読していた本・・

 先週以来、一日10講義と限定して、ようやく読み終えました。


 内容は、

 かつての大阪天王寺師範(現・大阪教育大)学校の3年生に向けた

 昭和12・13年度の「修身科」の授業の教授録。

 昭和12年度は、40回分、

 昭和13年度は、39回分、

 合計、全79回分の授業記録です。

 
 当時の検定教科書を用いず、

 森先生独自の修身に対する考えを

 クラスの生徒全員に口述筆記させるという授業の形態を採ったもの。

 ・・万一、文部省の督学官がきてクレームを言われたら、どうするか?

 その時は、辞表を出そう、と決意して臨んだ講義。



 冒頭から、言葉に力あり!

 「迫力」が違います。


 明治以来、教師と言われた人は、日本の中にも数百万人にのぼるが、

 この教育界に、歴史に名を刻んで範とすべき人物がいるのか?

と問います。

重ねて、

 なぜ自分が範となるべき人になろうと志さないのか?

と。

 将来、小学校の教師になる学生に対して、

 デモ・シカ教師や、

 生徒の幼稚さに甘んじる・・「学級王国」の王様?!

 一介の小学校教師が云々・・なんていう姿勢は論外なのだ。


 ・・畢竟、範とするのは、

  日本であれば、吉田松陰、中江藤樹、二宮尊徳、橋本左内・・・

  西洋であれば、ペスタロッチー・・
 
 
この人選・・・「知行同一」を唱えた陽明学の系譜にあたるのでしょうか・・

でも、この志の高さと内容は、ダイレクトに心に響いてきます。


 
「実際人生は二度ないですからね

 人生は、ただ一回のマラソン競走みたいなものです。

 勝敗の決は一生にただ一回人生の終わりにあるだけです。

 しかしマラソン競走と考えている間は、まだ心にゆるみが出ます。

 人生が、50メートルの短距離競走だとわかってくると、

 人生の凄味が加わってくるんですが-。」


「実際われわれの一生は、ある意味からは、

 自分という一人の人間の、いわば面作りのようなもので、

 われわれは一生かかって、

 この自分の「顔」という唯一つの面を、仕上げるようなものとも言えましょう」


 一所懸命・・・、一隅を照らす努力の中で、

 他の追随を許さない独自の方法による愚直なまでの実践、

 それによる業績を打ち樹てること。


PS

 授業の最初に、詩歌を紹介されることがあるのですが、

 森先生、島木赤人が、万葉以来の歌人として、

 とてもお気に入りのご様子でした。

  高山の頂にして親と子の心相寄るはあはれなるかな





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最終更新日  2008.01.16 22:35:59
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