カテゴリ:哲学・思想
哲学的な何か、あと科学とか 飲茶「哲学的な何か、あと科学とか」 昨年、プラトンさんを読んでいた時、ときおり参照していた 飲茶さんのHP「哲学的な何か、あと科学とか」が、 本になっていましたが、HPで読ませていただいたこともあり、 手にしていませんでした。 でも、HPで読むより、校正もしっかりしており、もちろん、面白いのでお勧めです。 「あとがき」に、 飲茶さんが、哲学の面白さ・・ 中毒になるほど面白い・・、 いや、人生狂うほど面白いことを語られています。 曰く、「哲学が面白かったから」サラリーマンを辞めた?!と。 ・・こりゃ、マジだわ(^_^;) 巷間に、「論理的」「科学的」と言われている言葉が、 より厳密に、より厳格に考えた場合、 「論理的」「科学的」でいられないこと・・ あんまり普段着の言葉で、「論理的」「科学的」って使うのよそうかな~、 と思います。 不完全性定理や言語ゲームなどをたとえを踏まえて説明した後、 「・・あらゆる学問の理論体系は「絶対的な真理の記述」ではなくなり、 「ある一定の公理をもとに、論理的思考の蓄積で作られた構造物」と みなされるようになった。・・」 「結局のところ、「論理性というものも、暗黙の了解によって成り立っており、 それは証明不可能な前提のひとつであって、本質的に公理と同様である」 ということであり、我々が行う論理的思考とは、 実は、「証明不可能な思い込み」のひとつなのである。」 そして、この決め台詞?! 「科学は、世界について、ホントウのことを知ることはできない。 「ホントウのことがわからない」のだから、 科学は、「より便利なものを」という基準で理論を選ぶしかないのだ。 量子力学が、科学に与えた革命的な影響・・・。 それは、人類の科学感を 「真理探求の学問」から「道具主義的な学問」へ と転換させてしまったことである。」 残念だったのが、 楽しみにしていた「猿でもわかる哲学史」が収録されていませんでした。 アレキサンダー大王の東征により、古代世界の垣根が取っ払われた結果、 祖国が崩壊し、それまで自分達の独自の価値観と思っていたものが喪失し、 大ショック! これを慰撫したのが、哲学であり、宗教であった、というお話。 飲茶さんの次回作・・に収録されること、ぜひ期待したいです! ちなみに、現在、Amazonは品切れですが、楽天だと購入できます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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