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Mar 5, 2010
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この曲は、シャブリエの代表曲であると同時に数少ない曲の一つである(あとは、「楽しい行進曲」というのが比較的ポピュラーで、デュトワの「フレンチ・コンサート」のCDで知った)。というのも、シャブリエがプロの作曲家としてデビューしたのは39歳、それまでは公務員だったからだ。もちろん、才能はあり、本人も音楽の道に進むことを希望していたが、父親の許しを得られなかったためにやむを得ず別の道に進んだのだった。音楽家の中にはこういう人も結構いたりするものだ。

 

しかし、彼はずっと演奏活動や作曲をコツコツとやっていて、フォーレなど著名な作曲家とも親しくしていたらしい。そして、発表した作品が当たったのを機に公務員を退職し、プロの作曲家となったわけである。

 

この曲は、彼がスペインを旅行した時に得たもの(出会った音楽、民謡、土地の雰囲気などいろいろ)をもとにして作らたものであり、スペインを題材とした曲の走りともいえる。スペイン的な特徴はリズムと節回しにあるが、リズムについては、3拍子系の流れと2拍子系の流れの間を比較的自由に行き来するというのが特徴である。楽譜には3拍子で書かれているが、実際に演奏すると3拍子×2という単位で取れる場所と2拍子×3という単位で取れる場所がある(ファリャの「三角帽子」の終曲などがわかりやすい)。節回しについては、旋律の中で細かい3連符を入れて「こぶしをまわす」感じを出すというのが特徴である。

 

この曲にはいくつかの旋律が登場してくるが、何とも期限のいいものばかりだ。何といっても、短調で流れていく場所がないのである。最初は2拍子のようにきこえる状態で始まり、しばらくそれが続いていく。このあたりは演奏していても混乱するところだ。その後にはお酒を飲んで陽気に歌っているような旋律が登場し、途中転調してトロンボーンがKYな感じで酔っぱらった人のように出てくる。そして2拍子系と3拍子系が同時に鳴ってどさくさ状態になるといきなり元に戻る。このあたりは宴会っぽくて面白い。最後は大太鼓が花火のように登場し、スピードを上げて盛会の内に終了という感じである。

 

シャブリエにとっては開放感を得られたのがとてもうれしかったのだろうなと思える。もちろん、この曲は初演から当たったそうだ。6分ほどの短い曲だが、楽しい雰囲気にまとめられたいい曲である。曲の雰囲気は宴会のようだが、ちょっとニッポンのそれとは違うか...いや、楽しみ方とかスピリットは同じかも。今度演奏するのだが、さて、どういう心づもりでやろうか、ちょっと考えてみよう。何も考えない方がよかったりして。






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Last updated  Mar 5, 2010 10:26:24 PM
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