DICと大日本印刷、国内印刷インキを統合 10月に新会社
印刷インキ世界最大手のDICと大日本印刷は29日、両社の国内印刷インキ事業を統合すると発表した。10月にDICと大日本印刷が共同出資で新会社を設立し、DICと大日本印刷子会社のザ・インクテック(東京・千代田)のそれぞれの関連部門を統合する。少子化などで国内のインキ需要が低迷すると見ており、事業の効率を高めて競争力を強化する。 新会社は「DICグラフィックス」(東京・中央)で、資本金は1億円。持ち株比率はDICが66.6%、大日本印刷が33.4%とする。売上高は年に1100億円程度と見込んでいる。国内印刷インキ事業は近年、原料価格の高騰で収益が悪化しており、両社は2008年12月に事業統合に向けた協議を始めると発表していた。 DICによると印刷インキの国内市場シェアは同社が約20%の2位で、ザ・インクテックは12~13%程度という。合計すると、約30%の東洋インキ製造を上回って首位になるとしている。(日経新聞より)【上記の感想】「企業の成長戦略」というのが日記のテーマだが、生き残り戦略という方が適切だろう。国内需要増大は見込めず統合、化学のエチレン事業なども、同様だ。