ベトナム帰りの凄いヤツ【メコン川編】
せんだって、ベトナム社会主義共和国に遊びに行きました。 初めての海外旅行。二年遅れの新婚旅行。アメリカに勝った唯一の国。 ホーチミン(旧サイゴン)に三泊して、それなりにカルチャーショックを受けたのよ。 初日。成田からホーチミンに着いたのが夜中。翌朝はオプショナルツアーの「メコン川クルーズ」だ。 メコン川のここらへんだ。http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&ie=UTF8&ll=10.34194,106.372375&spn=0.362737,0.386581&t=h&z=11 二時間前の国から来て、ちょっと寝た程度。まだウラシマ効果によって眠いのですけど、迎えのバスに乗り込む。バスは同じツアーに参加する人が泊まっているホテルでピックアップしまくりながら、ホーチミンからミト市に向かう。 どんどん田舎になっていく。道の脇に蓮池があって、なにしろ道に沿ってずうーっとあるのだから、池というか川みたいな長さなんだけど、流れているわけではないので、池なんだな。大量の蓮が咲いている。道端で痩せた牛が草を食んでる。田んぼの中に墓がある。そういう風習らしい。家の近くで眠るのだ。土地が広い大陸っぽい考え方だ。完全土着嗜好。ベトナム戦争は愛郷者の戦いだったってのはマジなんだよね。 田んぼと畑、たまに集落があって、巨大な工場もあった。工場の近くにはニュータウンのようなエリアもあった。集落にゃ必ずカフェがある。おしゃれなものを想像したら大間違いだぜ。旧来の海の家みたいな構えで、まあ固定屋台っすな。で、フランスパンとかセブナプとか売ってるのね。なによりうらやましいのがハンモックだらけということだ。まあ想像してくれ。広めの海の家みたいなとこにみっしりとハンモックが下がっている。すばらしい。聞けば、この国の農家は、朝早くに作業を終えて、午後はまるまるおもいっきりお茶と昼寝で過ごすという。なんということだ。この国じゃハンモックは贅沢品じゃないんだぜ。 ミト市はメコン川の港町というかそんなとこだ。 中洲が三つ四つあるエリアだから港として栄えたんだろうが、この中洲がデカくて、島といったほうがふさわしい感じ。 中州にあるフルーツ農場や養蜂場、飴玉工場を見学して、その後に棹で進む小船に乗って水路を往くというツアー。 ぶっちゃけ水路だけでいいんだけど、観光農家はこのツアーの順路になっていることで潤っているわけで。 遊覧船でメコン川を渡る。 数カ国を流れ下ったこの水で田んぼや畑やってんだから、肥料なんか少なくていいのかしらと思う。 中洲に着くが、まるで対岸といったような安定感。島国の常識はまったく通じないぜ。 そう島国の常識は通じない世界に入ってしまったのだ。 あ、続きます。