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shchan_3

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2009.11.22
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 2009年10月~10年月に執筆・公開

          (執筆当時は民主党政権だった、2022年、微修正を加える)

 

 いま、生きている思想家で最も影響を受けた人は誰か? 最も素晴らしいと思う思想家は誰か?

 もし、上記のように問われたならば、私は迷うことなく竹内芳郎だ、と答えます。

 竹内芳郎についてフリー百科事典(Wikipedia)は、「常に現実が突きつけてくる課題に真摯に対応する思想を提示し、現代世界におけるアクチュアルな問題に対して発言し続けている数少ない哲学者である(・・・)」と紹介しています。

20161119日、92歳で死去:2017年付記)

 そして、「既成のマルクス主義を批判検証し、現象学的存在論を取り入れた独自のマルクス主義理論を提示した」、とありますが、その集大成ともいうべき著作が『国家と文明』(歴史の全体化理論序説)なのです。

 最近、拙ブログに書き込みをしてくださった大絶画さんのお勧めもあり、『国家と文明』の文庫本としての復刊を要請する投票をし、次のような短い「書評」を書きました。

 

 『国家と文明』はマルクス主義の理論を徹底的に再検討・再構成していった竹内芳郎の労作です。「大切なことはマルクス主義を乗り越えることであって、断じてマルクス以前に舞い戻ることではない」という信念のもと、著者は史的唯物論の徹底的な再構成、独自の国家論の展開をもとに「文明転換と支配の廃絶」への展望を明らかにしています。

 時代と格闘しつつ人類の未来を打開すべく展開された「歴史の全体化理論」。著者の透徹した考察は、貧困や環境問題がクローズアップされる現代において、ますます重要なものとなっています。ぜひ、岩波文庫として復刊していただきたいと思います。 

 実際、竹内芳郎ほどマルクスの理論と徹底的に格闘し、現代的課題に応えるべくそれを理論的に乗りこえていった思想家を私は他に知りません。限られた読書ではありますが、私が見る限り「思想家」たちは1、マルクス主義を「時代遅れ」として全面否定(あるいは無視)するか、2、マルクスの著作の部分を引用しながら「その現代的な意義を賛美する」か、いずれかの態度をとっているように見えます。  

 マルクス以前に舞い戻ることではなく、それを乗り越えていった『国家と文明』について語ること、この重いテーマは私自身の中では長い間気がかりなものだったのですが、全面的に取り上げることには躊躇がありました。

 しかし、いわゆる「市場原理主義」が貧困や環境問題などさまざまな矛盾を生み出すことが明らかになってきた現在人類の未来を切り開いていく上でマルクス主義・社会主義思想は貴重な示唆をもたらしてくれると考えるのです。

 近年、注目されている北欧の社会例えば高度な社会保障制度の確立と地球温暖化対策をはじめとする環境問題への取り組みを両立させているスウェーデンがもともとは「修正マルクス主義」から出発した「社会民主労働党」政権によって築かれてきたことも注目すべきではないでしょうか。

 そのように考えると「資本主義的な市場原理主義」をどのような発想によって乗り越えていくべきなのか、(あるいはいかに相対化していくべきなのか)というテーマは現代においてますます重要になってきている、と考えるのです。ゆっくりと書き進むことになると思いますが、しばらくお付き合いいただければ幸いです。                                              (続き)

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Last updated  2022.08.12 23:14:33
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