高取城に行ってきました…
城好きな僕としてはこの大型連休にどこかお城を攻めたいと、いつもなら綿密に予定を立てて行くところ今回は思いつきで決めたので出たとこ勝負で行くことに。季節的にも暑からず寒からずなこのシーズンしか行けないだろうと、先週の小谷城に引き続きせっかくなら山城を攻めようということで近場をリサーチした結果、高取城に行ってきました。僕の住まいは大阪でして、奈良の高取へは地下鉄から近鉄への乗り換えだけで思った以上に近く、8時に出発したのですが9時半過ぎには壺阪山駅へと到着していました。アクセスを見ますとバスで壷阪寺まで行って徒歩となっていたのですが、駅から90分くらいの道のりと書かれていましたので、どうせなら城下町を散策がてら歩くことに。土佐街道をお城とは逆走してさくっと歩き、まず目指したのは子嶋寺でして、ここの山門は高取城の二の門を移築したとのことでそれを見学。それから観光案内のある夢創舘で地図をもらい、さっそく高取城を目指しました。いくら場当たり的とはいえ、ある程度の下調べはしてきたつもりなのですが、高取城は標高583メートルのところにあった日本三大山城の1つ。山城といえば三大山城の1つである備中松山城へも行ったことはあるのですが、どうにも山城となると先日の小谷城のイメージが強すぎて不安半分期待半分なところがあったところ、CGですが在りし日の高取城の看板を町中で見かけているうちに、俄然テンションが上がって天守を目指しました。夢創舘から砂防公園までは舗装された山道だったのですが、公園を越えたくらいから山道へとなりまして、それまでがあまりに余裕だったのに対して自然道はやはりきつく、息も絶え絶えにバテながらも黙々と歩いていきました。小谷城で山道の厳しさはある程度学習済みだったおかげもあってか、自分のペースで途中途中休憩しながら進むこと1時間、猿石を越えたところに二の門跡を発見したのですが、ここまででもかなりの標高があるというのに水堀があったことには驚かされました。二の門跡を越えた辺りから石垣の遺構が目立ち始め、さらに登っていきますと、高取城で一番のベストビュースポットである国見櫓に到着、そこから大和平野の眺望を眺めますと眼下に大和三山が一望出来たのはすごく美しい光景でした。国見櫓で一息つきまして、また山頂目指して歩いていきますとやっとの思いで大手門に到着、そこからは石垣が立ち並びとても山頂の城郭とは思えないくらいのもので、極め付けは天守台の高石垣には圧倒されてしまいました。今でこそ石垣しか残っていませんが、往時の高取城を大和盆地から眺めた壮大で美しい姿が歌で詠まれていまして、こうして残された石垣の上に城下町で見たCGの再現を想像すると、この歌ほど高取城をうまく言い表した言葉はないだろうと思えるほどのものでした。それからまた歩いて下山したのですが、行きと違うルートで帰ったせいか帰りのほうがなぜか時間がかかってしまいまして、壺阪山駅に到着したのが14時過ぎとかなり中途半端な時間。本音を言いますと、さくっと難波まで戻って映画を見ようと考えていたのですが、見たい映画の時間が16時からのスタートでして今から電車に乗るとすれば難波に到着が15時45分とかなり忙しない状態に。GW真っ只中で、こんな崖っぷちなスケジュールはさすがに無理があるなぁと思い映画は諦め、元々の予定であったもう1つの城跡へ行くことにしました。その城跡とは貝吹山城跡で、隣の飛鳥駅から徒歩40分のところにあるので壺阪山駅から歩いて1時間ぐらいだろうと思っていたのですが、さすがに高取の山登りをした後に、その名のとおりもう一山登るには無理があるだろうと行きの電車で予定を変更したのです。まぁでも、こうして映画はムリとなったのなら、せっかくここまで来たので貝吹山城跡へ行ってみようと、そこから歩いて行ったのですが、僕は奈良というところを完全にナメてました。というのも先ほどまでもそうでしたが、ここは山間の場所なためあちこち丘っぽいところが多く、グーグルさんのマップを頼りにいくつも丘を越えてバテバテになりながら、1時間ちょっとでようやく到着。そこからまた軽く山登りをしたのですが、貝吹山は標高210メートルと高取城に比べますと半分くらいのところでしたが、高取城とここまでの徒歩を合わせた後の山登り、しかも階段すらない自然道は正直きつかったです。無事にたどり着いたときには正直高取城に登ったときよりも達成感はあったのですが、辺りには何もなくすぐさま引き返して下山することとなり、さらにはそこから今度は飛鳥駅まで40分、もちろん丘を越えて行こうよ~♪状態な道に愕然としながら、なんとか17時過ぎに駅へと到着。行きに壺阪山駅へ着いてからようやく初めてコンビニがあったので、遅くなりましたがお昼御飯をようやくゲット出来たので腹ごしらえしてから奈良を後にしました。自分でも1日に2つも山城へ登ったときには僕は何の修行をしているのかと自問自答しながら、ある意味義務的に身体を動かしてたところもありましたが、さすがに今回は即日筋肉痛になってしまいました。僕はどちらかというとインドア派でアウトドアとは無縁の生活をしているのですが、自然に囲まれ鳥の鳴き声に包まれながらこうして運動がてらに山登りをするのも意外と楽しいもので、これからも機会を見つけて山城も攻めてみたいと思います。