メイ
今月のGW、新しい妹分のミッキー大好きなタイ人‘メイ‘とディズニーランドへ行くはずだったが、天気も悪いし、私も最近忙しい毎日で朝っぱらから早起きしてディズニーに行くのは過酷だったので、都内でデートしました♪すき焼きを食べてから、ひたすら二人で買い物。 「休憩ね♪」と言って二人で食べたショートケーキは美味しい生クリームたっぷりで このケーキを食べながら、私達は色々な話をしました。メイと一緒に居ると、ほんとーーーーーーーに刺激を受けるし、私自身、色々と考えさせられてしまう事が多い。彼女は、自伝が書けるんではないかと言うほど、ドラマのような人生を送ってきた。その、ドラマのようなメイの話。 1歳 20歳でメイを産んだ母親と離れ離れになる。理由は両親の離婚。 メイは、バンコクから車で40分行った所にあるアユタヤ近くの母親の実家へ預けられ、 弟は父親の親戚の家に。その後、両親とはたまに会う程度で、その時に両親が何をしていたかと言うのは彼女は言わないし、もしかしたら彼女自身も知らないのかもしれない。 4歳 土日は工場で働いてお金を稼いでいたらしい。 その頃からずーーーーと今まで休みなく働き続けている。現在も。別に、おばぁちゃんにいじめられて、とかそんな理由はない。彼女の性格を見てもそれは分かる。真ーーーーーーっ直ぐな子。明るくて、強くて、いつも笑っていて、素直で。本当に素晴らしい女の子。 4~18歳 家計を支えるため、平日は学校、土日は仕事、そしてありとあらゆる コンテストに賞金目当てで出場し、彼女曰く 「もう、あっちこっち行っちゃって何のコンテストに出たか分からない。」らしい・・・^^)!! 今、彼女は日本の大学に行きながら、 育ての親のおばぁちゃん、1年前に帰って来た実母、弟。 家族の家計を支えている。1ヶ月にもらう奨学金とバイト代を節約して、 年間、100万円は仕送りしているそう。^^); 過剰ではないか。。。。と、こちらが思ってしまう程。。。 しかも母親は今まで、ほとんど彼女に会いには来なかったらしい。 でも、今は彼女が母親を養っている。 この話を聞いた同じ職場の、女の子は 「どうして、メイがそこまでするの??」 と、信じられないと言った感じ。・・・・。そうだよなぁ。。。私もそう思う。。 お母さんは、ちょっとひどいな。。 でも、メイは言う。 「お母さんは、私を若い時に、降ろさないで産んでくれたから、 それだけでいいじゃない?それ以外、何が大事なの? 小さい頃は、なんで会いに来てくれないの?とか思ってたけど 今は、私に人生をくれただけで、それだけで良い。」あぁーーー・・・・。なんて子なんだこの子は。。。 それに加え、奨学生なので成績のランクはAランク並みではないといけないと言うので勉強量も半端ではない。漢字が分からないタイ人にとっては大変な事デス。。。彼女は、1県に1人しかもらえない奨学金(タクシンさんが遂行した制度)でタイの国費(日本円で相当な額をもらっている)で日本へ勉強しに来た。 その奨学金制度は、「バンコク以外の県に住んで居ること。 お金持ちではないこと。 勉強と面接を受けてどちらも合格した県の中のたった一人だと言うこと。 英語圏以外の場所で勉強したい人。」等等、その他色々な条件がある奨学金らしい。「すごく受験している人がいーーーーっぱい試験会場に居たんだよ~~。面接も5人とした。英語も話さないといけない時もあって、私は田舎者だから、分からなくなって‘ここは分からないのでタイ語で良いですか?‘と言ってしまったし、テストも全然自信がなかった。。。。」だそう。私は、それでなんで彼女がこの奨学金をもらえたのか気になって「家庭環境とか色々聞かれるの?」と、質問してみたら「聞かれて、小さい頃からの話も全部した。言って。と言われたから。そうしたら県知事さんが泣いちゃった。。楽しい事をしたいと思った事はないですか?と聞かれたけど仕事場で会った人達と、色んな話をしたりする事も私にとっては楽しい事。それが楽しいと自分で思ってるから、買い物に行ったりしなくても、私は毎日、楽しいですよ。学校に友達もいるし。って言って、お金の為に受けた事も、正直に全部話しちゃってーーーーー。。別に、日本に興味があった訳ではない、仕送りしたいから。って全部言っちゃった!」そりゃ、泣くわ。。彼女は自分が生きてきた人生をフツーにかわいい笑顔でニコニコと話す。何の苦もなかったようにね。 そして、県の中の一人の奨学生の発表の日の話を聞いた。どうせ、あんなすごい確立の試験に受かるはずがない、正直に話し過ぎたし。と思い、発表日当日は、大学のキャンプでチェンマイの山奥に居て携帯の電波もなくどうでもいい感じで過ごしていたらしい。。 すると、メイの友達が 「ねぇ、今日は奨学金生徒の発表の日じゃないの??」と、言い出した。。メイは 「あんな確立の試験、受かる訳ないじゃん!!もう、いいんだよ・・」と、メイの友達は 「何か分からないけど、メイは受かるような気がする。。 なんか分からないけど。。。とりあえず、連絡してみようよ」と言って、山奥の中でわずかな電波を拾いに付き合ってくれたメイの友達。電波が1本立ったと思ったら、すぐにおばぁちゃんからの電話がなり 「どこにいるの!!奨学金の発表の日なのに!!受かってたんだよ!!」 「ええええええええ!?でも、今日が申し込みの締め切りだったら 無理だよ。。。BKKまで帰れない。。。。」そう思って諦めようとしたら、先輩がなんと、車で1日かけてBKKまで送ってくれたらしい。この時の友達や先輩の事は、一生忘れられない、とメイは言っていた。そんな色んな事をくぐり抜けて、来日、そして私は彼女と会ったのデス。彼女と会って、色々な事を再確認するかのように自分を見直したりしている最近のワタシです。。。