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戦士の膨大な数など、古くはベンハーや、最近ではロード・オブ・ザ・リングを思い出す。
真っ白い砂浜と青い海と空、そこにスパルタの兵士達が、黒い鎧でぎっしりと並んでいる。 視覚的にもいい。 難攻不落のトロイの城を守る、兵士達と対面する時。 サムライ達と同じように、名乗りこそは上げないけれども戦いのルールがあるようだ。 それぞれの大将が前に出て、とりあえずは、交渉をする。 しかし、その交渉はどこまで真実かはわからない。 とにかく闘うための理由を示しているのだろう。 「名誉のために」「名前を残すために」「愛するものを守るため」「王のため」「国のため」 ・・・死を覚悟して戦うとき、男達は心に刻みつけ自分達を鼓舞する。 例えきっかけがおろかな事だとしても・・? いったん始まった戦いは、とどまる事ができない。 名誉をかけて。 死者の名誉を守るためにも。 100年後に名前を残すため・・・死を覚悟した時、残るは伝説となって、後世に語られる事。 さて、『トロイ戦争』 貿易の中心となり繁栄するトロイ。その都市をギリシア各国が狙わないわけが無い。 スパルタの王ネメラウスは、トロイに和平を申し入れた。 トロイの王子ヘクトル(エリック・バナ)と、パリス(オーランド・ブルーム)が使者となりスパルタに出向くが、パリスはネメラウスの妻ヘレン(ダイアン・クルーガー)と恋に落ち、トロイに連れ帰ってしまう。 激怒したネメラウスは、権力に執着する兄のアガメムノンと共にトロイに攻め込む。 まったく良いきっかけが産まれたものだ。 アキレス(ブラッド・ビット)はアガメムノンに請われて参戦するギリシア最強の兵士だ。 彼はスパルタの王を王と認めていない。 彼を説き伏せる事ができるのは、策士のオデュッセウス(ショーン・ビーン)だ。 アキレスにとって、戦いは自らの名誉のため。 そして、難攻不落のトロイの都市の内部に入り込むため木馬を作り出したのだ。 木馬によりトロイは、陥落した。 パリスは名誉よりも愛を選んだ。 彼は、自ら招いたこの戦いの決着をつけるためネメラウスと一騎打ちをするのだが、彼は最後まで戦うことができなかった。 今ここでの死を恐れた。 アキレスは、戦いの日々で初めて心安らぐ女性を得たが、最後まで戦士であろうとした。 どちらがいいとか悪いとかではなく、そういう生き方を選んだのだから・・ ヘクトルは、トロイを守るために自らの命をささげた。 ヘクトルとアキレスの一騎打ちは、力と力の戦いを実感させられる。 あの時代、あの防具と剣で闘うのはまさに体力だなあ。 しかし、当時の防具、盾というのは重さは大変だろうがかなり有効な防具なんだな。 その代わり、鎧はあまり役に立たないように見える。 そして、戦いの戦略は、かなり重要だ。 優秀な策士や経験豊かな戦士がいるというのは、一番重要なことだ。 死者は、名誉ある弔いが必要だ。 ヘクトルのためにトロイの王(ピーター・オトゥール)自ら、アキレスに会うために彼のもとに出向く。 この場面は、ピーター・オトゥールの王としての気品と父親としての悲しみ、愛情がすばらしい。 ブラビは、オトゥールの気迫に押されているが、いい演技をしているよね。 死者は、三途の川を渡るために目の上にお金を乗せ、火によって黄泉へ旅立っていく。 トロイの王子の死によって、12日間の弔いのための休戦がおこなわれる。 その間に木馬が作られるのだが、12日間で作れるものなのだろうか・・・中に人が入って壊れないものだし・・かなり頑丈でなくちゃ。 中にどうやって人が入っていたのかしらね。 トロイは、その木馬を自ら内部に持ち込み、陥落していく。 そして、そこでアキレスは、『アキレスの腱』の逸話と共に名を残した。 由緒正しい戦い方、占領の仕方とは。 負ければ、男達は皆殺し、子供たちも虐殺、強奪、略奪、放火そして女達は戦利品となる。 かの昔から、このような方法で国が滅んでいった。 かなり現代まで・・たぶん。 ホメロスも知らないし、トロイも詳しくない。 なので、この映画がどうなのかはわからないのだが。 かなり血の通った人間臭い映画になっていると思う。 それぞれが、愛もあり、欲もあり、栄誉も欲しがり、力を欲しがる。 わかったよ、すごくよくわかったけど・・ もっとなんだろうか・・・心がすっきりしたかった。 上手くいえないのだが・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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