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テーマ:DVD映画鑑賞(13600)
カテゴリ:~2006年 映画・ドラマ
今月のCATVでやる映画なのだけど、ちょこっと検索したら、面白そう。
レンタル屋に行ったら、DVDがあったので、迷わず借りてきました。 特典の内容も、なかなか充実していて、お得な感じ。 ☆サンセット大通り☆(1950) ビリー・ワイルダー監督 グロリア・スワンソン・・・・・・・・・ノーマ・デズモンド ウィリアム・ホールデン・・・・・・・・ギリス エリッヒ・フォン・シュトロハイム・・・マックス ハリウッドの内幕を風刺した傑作。 グロリア・スワンソンが、かつての大女優の狂気を演じる。 スワンソンはサイレント時代の大スターで、彼女自身がモデルといわれている。 執事役マックスを演じる、エリッヒは映画の監督であったが、あまりに映像にこだわるあまり時間も費用もかさむ事たびたびで、干されてしまった。 そのため、この頃は主に俳優として活躍していた。 ここでのマックスは、これまたエリッヒ自身を彷彿させるそんな役柄を怪演している。 売れない脚本家を演じるウィリアム・ホールデンもこの時期、俳優として低迷していた。 この映画の中でセシル・B・デミルが映画監督本人役で出演している。 「サムソンとデリラ」を撮影しているという形で。 そして、実際に「サムソンとデリラ」をその年撮影した。 ストーリー ロスアンゼルス、サンセット大通りのとある大邸宅のプール。 そこに一人の男が銃で撃たれ、浮かんでいた。 その男が、売れない脚本家ギリス。 そして、話は6ヶ月前にさかのぼる。 脚本を売り込んでも駄作ばかりで、金にならず、自分の愛車も取られそうになギリス。 車のタイヤがパンクして逃げ込んだ先が、寂れた大邸宅。 そこに住んでいたのが、サイレント時代の大女優ノーマ・デズモンドと執事のマックスだった。 そして彼は、彼女が書いた彼女自身のための脚本を手直しする仕事を請け負う事になったのだが・・・ ~~~~~~~~~ ワイルダー監督、名前は知っていたし、よく考えれば『麗しのサブリナ』『7年目の浮気』など、とにかく有名な映画の監督だ。 しかし、ここが映画歴の浅い私の嬉しいところ?なにも予備知識がなくこの映画を見たのだった。 そして、『面白い!』と満足したわけ。 最初のプールのシーンは、水の中から浮かんでいるギリスを写している。 へ~~??と思ったのだが、これは鏡を使って撮ったらしい。 水の中から撮るというのは、当時できなかったはずだものね、どうやって撮ったんだろうと不思議に思っていた。 しかし、この出だしが、なかなかいいのだ。 そして、この殺されたギリスがナレーションしながら、6ヶ月前にさかのぼる。 邸宅の内部はすべてセットなのだそうだが、白黒なのに色が浮かんでくるような豪華さ。 ノーマが、かつての栄光にすがり、そしてその栄光を糧に生きているのがよくわかる。 ラストのノーマのあの「サロメ」になりきるへんてこな手の動き、目線など、とにかくすごいね! そして怪演する執事マックス。 これまたラストの彼の役割は、愛だね~~。 ~~~~~~~ どの場面も、端から話したくなるような、そんな映画。 なるほど、これがワイルダー監督か~~。 そして脚本も彼が手がけているし・・・ 特典では、ここに出演したナンシー・オルソンが当時の話をしている。 このワイルダー監督の完璧なまでの監督の仕方とか・・ ホールデンとのキスシーンの撮影の時、ホールデン夫人が見学に来ていたそうだ。 あまりに長いキスシーンに「もう、いいでしょ!終わりにして」と夫人が言ったとか(笑) ~~~~~~~~~~ この年のアカデミー賞ではこの作品は、脚本賞に輝いたが、作品賞は取れなかった。 この年の作品賞は「イヴの総て」(50') 「イヴの総て」も、ハリウッドの内幕を暴いた傑作という事なのだが、ワイルダーのこの作品の辛らつさは、ハリウッドに嫌われたのだろうか? また同じような過去の栄光が忘れられない女優が狂気に陥るという「何がジェーンに起こったか?」(62')も見てみたいですね。 「イヴの総て」も「何がジェーンに起こったか?」もベティ・スミスなんですね~~。 イヴの総て 何がジェーンに起こったか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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