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カテゴリ:~2006年 映画・ドラマ
以前書いたものを移しました ☆耳に残るは君の歌声☆ 1927年ロシア。 父と祖母と暮らすユダヤ人の少女。 父親は、アメリカで新天地を求めて出稼ぎに行った。 残された少女は、戦争の嵐の中、村を離れ、イギリスに流れ着く。 そこで、イギリス人の家庭に引き取られ名前もスージーと変えられる。 言葉の通じない彼女は、孤独だ。 しかし彼女の声は透き通った素敵な声だ。 そして、そこで成長した彼女はアメリカに渡る決心をする。 しかし、旅費を稼ぐためパリで、コーラス・ガールとして働くことにする。 そこで、同室になるのがロシアから来たローラ。 そして出会うのがジプシーのチェーザー。 ジプシーの歌のお礼に彼女が歌う歌は、父親に教えてもらった歌だ。 ローラはイタリア人のオペラ歌手ダンテの心を射止めることに成功する。 スージーはチューザーと愛し合うようになる。 しかし、戦火はパリにまで及び、ついにはドイツ軍がパリに進出してくる。 そんな中、ユダヤ人の彼女はアメリカに逃れることを決める。 チューザーのアドバイスを受け、彼を残して。 船が爆撃され、一緒に逃れたローラはなくなってしまう。 アメリカで、彼女は父親を捜し求める。 そして信仰も捨て、名前も変えた父親と再会する。 病床の父親との再会、父親に歌ってもらった歌を歌う彼女。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 全編せりふの少ない映画だ。 主人公のスージーは、クリスティナ・リッチ。 アダムスファミリーの女の子役の彼女だったのね。 「スリーピー・ホロウ」で、ジョニー・デップとすでに共演していたのね。 「I LOVE ベッカー」面白いと聞いているが、これも彼女が出ている。 意志の強そうな、黒髪の彼女はなんだかわからないけど、迫力がある。 しかし、暗いなあ~~。 ジプシーのジョニー・デップ。 ほとんどせりふがないのだけど、馬にまたがった彼は素敵だわ! それとやはり、デップは目がすごいよね。 彼女と別れる前の夜、眠ってしまった彼女を抱きかかえながら泣くのだけれども、そこだけがその前までのデップではなくて印象深い。 ローラ役はケイト・ブランシェット。 ロード・オブ・ザ・リングでは、エルフの王妃役。 「シッピング・ニュース」も彼女だったっけ。 あら「バンディッツ」もそうだったのね~~。 このローラは、どんな男を捕まえなくちゃいけないのか、スージーに教えるのだが。 気丈な女性をうまく演じていて、すごく印象的。 けばけばした化粧も、派手な衣装もいい感じ。 デップがしゃべらない代わりにせりふの多いのがオペラ歌手のダンテ。 ジョン・タートゥーロ 彼が歌っているの? すごいうまいんだけど・・ 実はこの役者さんよく知らないのだが。 「オ-!ブラザー」とかたくさん作品に出ているのね。 貧しいイタリア人が自分の力で、のし上がってきたというそんな役を演じていた。 こんなにすごい役者たちが出ている映画なんだけど。 アメリカに父親を探す旅をする少女の話と思っていたのに、舞台がほとんどパリで、父親とは会えないのかと思った。 最初、子役のかわいい女の子が出てきて、この子がアメリカまで行くと思ったので・・・。 でもこの子かわいい~~!! 最後のアメリカでの再会の部分は、感動的になるのかと思ったがあっさりと終わったような気がする。 こんな過酷な旅をしてきた娘のたくましさは、病床ということもあるけど、父親を妙に弱弱しく見せていたな。 この父親は、アメリカで成功を収めたらしいんだけど。 全編暗いイメージの映画だったが、あのドイツ軍がじわじわと侵攻してくるパリの不気味さはよくわかる。 それぞれの国籍をもつ人物がこの戦争で翻弄されるさまは、日本人はよくわからないかもしれない。 ただ、ヒットラーはユダヤ人だけを迫害したのではない。 ロシアはもちろん敵となっていたし、ジプシーも迫害したし・・・ イタリアはドイツと同盟を結んでいたよね。 一人の少女が時代に翻弄されながらもたくましく成長する・・そんな映画なのかな。 でもローラのあのたくましさと奥に秘めた悲しみは、やっぱりよかったな~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.10.27 23:49:59
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