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カテゴリ:あきかず
突然だが政治家を、ひとり思い浮かべて欲しい。
思い浮かんだのは男だろうか、女だろうか。 【要約】 先の総選挙で女性議員が過去最多の54人(11.3%)となったが、世界的に見ればこの割合は極めて低い水準である。他国では法的、民間団体の経済的支援などの仕組みが整っていることが背景にあり、日本は立ち遅れている。 マックス・ヴェーヴァーが言うところによれば、政治は正当性を必要とする。この正当性を保つため、時の権力者は常に改革を声高に叫ぶのだと、予備校時代の日本史の先生が言っていた。 今回、民主党が圧勝した背景にはチェンジを求めた国民の願いがあり、それを上手く体現するのが女性候補の擁立だった。男ばかりがイメージされる政治家に女性を変革の象徴として送り出し、集票する。太田前公明党代表の選挙区はそう言う意味で、今回の選挙の縮図だった。 私が指摘したいのは二点。こういった記事で必ずと言っていいほど書かれるのは、今回も例に漏れないが、『性差別役割分業などの偏見』に縛られる日本人像である。それを嘆きながら、一方で記事では女性議員が立ち上げた自主勉強会で、「[...]女性の得意分野とされる福祉や環境だけでなく、外交や金融などオールラウンドな人材を養成する[...]」と紹介している。女性は、女性の偏見を利用してはいないか。私が実験台だと言った少子化担当相が居たが、それは女性の偏見を取り除くと言いながら逆に政治活動に利用する矛盾した行為ではないのか。 もう一点は、この手の記事に、女性の投票率に言及した記事がないということだ。あくまで私の感覚でだが、女性は政治に対する興味が男性よりも低い。政治は当然、利益の配分行為だ。自分に利する政治家に投票し、その見返りを求める。女性に参政権のなかった敗戦前ならまだしも、女性政治家が少ない理由を一概に「三バン」の欠如に求めるのは安易だし、これを無視して法制度の整備から始めるのは愚かしい。 これら姿勢がある限り、一部の民主党議員が言う逆差別になりかねない。郵政選挙、実力主義、民主党と、日本人は新しいものが好きだが、よく見ないで飛び付きがちな気がする。 投票の男女比については、どこかで大規模な世論調査をやって欲しいな。データベースまでひっくり返したのにネット上の公開調査しか見つからなかった。 上記事とまったく関係ないのだが、大学のメディア論で観た、携帯メール運転(texting drive)を防止するためにイギリス当局が作ったyoutube映像が衝撃的過ぎたので、この場を借りて広めさせてほしい。このぐらいじゃないと、安全対策は意味がないと思った。※R12ぐらいですので、注意。 http://www.youtube.com/watch?v=gtEO0QXGntQ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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