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2010.10.16
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カテゴリ:CHOTO

 ご無沙汰しておりました。small-boxも開設後、はや2年。あっという間なもんです。この秋より、私が大学で毎週、時事問題のコラムを書くことで、世の中について考えると言う授業をとっています。せっかくなもんで、そのコラムのうち、完成したものをこの場にアップしていこうと考えています。お付き合いいただけたら幸いです。

 



 イソップ童話のなかに「犬と肉」という話がある。ある日、犬が肉をひとかけら盗み取る。その肉を大事に口にくわえて歩いていたところ、橋の向かいから同じように肉を加えた犬が通りかかってきた。その肉も欲しくなった犬は、向かい合った犬と争い始めるという話だ。

 橋の上で肉をめぐってにらみ合う2匹の犬の姿は、さながら尖閣諸島をめぐる日本と中国の姿に重なって見える。

 2010年9月7日、尖閣諸島付近で起こった中国漁船衝突事件は、日本政府が船長を公務執行妨害で逮捕したことに対して中国が反発し、日中間の政治、経済にまで影響を及ぼすようになった。中国が強硬な態度をとる背景には、日本の法律に基づいた中国人船長の処分を認めると、尖閣諸島が日本の領土であると追認してしまうことになりかねないからだ。

 1895年に日本が尖閣諸島を自国領土として閣議決定してから、戦中、戦後しばらくの間は領土問題化することはなかった。しかし、1968年の国連調査の結果、尖閣諸島付近の海底に豊富な石油資源や天然ガスがある可能性が指摘されると、中国は自分の領土であると主張しはじめた。天然ガスは日中共同開発を決定しているが、石油資源をどう扱うかは交渉できずにいる。「イラク並み」と称される石油も、海底に眠ったままだ。

 中国は同じように海底資源をめぐって他国と争った過去がある。南沙諸島の石油資源をめぐるベトナムとの争いだ。88年に海軍が衝突して100人以上の死者を出して以降、断続的な衝突が続いてきた。しかし、2005年から中国・ベトナムが共同で石油の海底調査を始めることで、軍事的な衝突を回避している。

 尖閣諸島について、日本政府は「領土問題は存在しない」と主張し続けているが、その姿勢では、石油開発を一向に進められないばかりか、軍事衝突まで引き起こしかねない。再び問題を棚上げしたとしても、エネルギー資源の枯渇する今、石油資源をめぐる問題をいつかは避けて通れない。

 冒頭の「犬と肉」に登場した犬は、向かい合った犬を威嚇するために、口をあけて吠えた。すると、くわえていた肉を橋の下の川に落としてしまう。そのときになって、向かい合っていた犬は、実は川の水面に写った自分自身の姿だと気づくのだ。日中も、今のまま睨み合っていても、本当にほしかった資源は手に入らないままだ。そのときに日中両国が、資源が足りないことに慌てても遅いということを、この寓話は教えているのかもしれない。

 






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最終更新日  2010.10.16 22:29:27
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校正案(前)   冬瓜堂 さん
イソップ童話に「犬と肉」という話がある。ある犬が一片の肉を盗み出した。大事にくわえたまま歩き、橋にさしかかった。すると、向こうから同じように肉をくわえた犬がやってきた。二匹の(三文字傍点)犬は相手の肉も欲しくなって争い始めた――。尖閣諸島をめぐる日本と中国の姿は、さながら橋の上でにらみ合う二匹の犬のようだ。

2010年9月7日に尖閣諸島付近で起きた中国漁船衝突事件。中国船の船長が日本の国内法(公務執行妨害)に基づいて逮捕されたことに、中国政府は強く反発した。尖閣諸島の領有権を主張する中国にしてみれば、日本側のとった行為は主権の侵害だというわけだ。事件は日中間の政治、経済に影を落とした。

尖閣諸島の領有権については、日本が1895年に自国領土と宣言して以来、問題となることはなかった。しかし、1968年の国連調査により尖閣諸島付近の海底に豊富な石油資源や天然ガスがある可能性が明らかになると、中国は自国の領有権を主張しはじめた。天然ガスは日中共同開発の合意ができたが、石油資源の扱いは交渉にすら入れていない。 (2010.10.17 00:17:32)

校正案(後)   冬瓜堂 さん
中国は他にも海底資源をめぐり他国と争った経験がある。南沙諸島の石油資源をめぐるベトナムとの争いは、88年に両国海軍の戦闘で100人以上の死者を出してから、断続的な衝突が続いてきた。しかし、2005年から中国・ベトナムは共同で石油の海底調査を始めることで、軍事的な緊張を回避している。

日本政府は、尖閣諸島について「領土問題は存在しない」との主張を続けている。しかしその姿勢では、いつまでたっても「イラク並み」と言われる石油資源の開発に手を付けられない。エネルギー資源が枯渇するなか、問題の棚上げを続けるわけにはいかない。いや、それどころか日中間の軍事衝突さえ起こりかねない。

――犬は、向こうの犬に吠えかかった。そのとき、くわえていた肉は川に落ちてしまった。犬は、向こうの犬が実は、水面に写った自分自身の姿だと気づくのだった。今のまま睨み合っていても欲しいものは手に入らない。対峙する相手が自らの姿を映す鏡であることに気付く必要があるということを、この寓話は教えているのかもしれない。 (2010.10.17 00:17:56)

校正案(後)を校正する   冬瓜堂 さん
「交渉にすら入れていない」ってなんだ。「交渉に入ることすらできないままだ」くらいだな。 (2010.10.17 20:24:17)


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