雑草について
雑草;園芸は雑草との闘いだということばを聞いたことも。でも、戦わないほうがよくないですかね・・・雑草も生えないような大地に、園芸植物など、ことさらに育ちはしないでしょうから。雑草だろうが園芸植物だろうが植物は植物。「ここには植物が自然に生育する環境があるよ」そういうメッセージを雑草は送ってくれている。そーですか、わかりました、ありがとさんね。いう気持ちで雑草を駆除する。雑草だろうと毛虫だろうと、命の芽を摘むのは、あまりいい気持のすることではない。だが、雑草を駆除して園芸植栽を楽しみたい!そういう性が人間にはどうしようもなくある。それを認めて、黙って黙々と駆除されてくれることに、感謝の意を表したいぐらいだ、雑草に対しては。で、そもそも雑草とは?・・・定義はあるのか。『名もない花』?いやいや、言ってみれば「店で購入できる園芸植物以外の草花」だろう。雑草にだって皆名前がある。学名、品種名ついているものがほとんどだ。人間の都合で雑草という総称にひとくくりされている草花の存在意義を、多くの園芸家がすでに気づき、雑草との共存方法を提唱している。一応ここでこそテーマにしているので「雑草」と連呼しているが、わたしはこれでも日常生活でほとんど使いませんよ、このことば。だってみんな植物には名称があるもの! うちのガーデンではこの時期はスギナ、カラスノエンドウが盛りですし、ツユクサの新芽を見かけ初夏に向かってスタンバイしている自然界を感じている。まあ相当な繁殖力でもって増殖するから、やはりある程度は駆除して、バラやユリなどの園芸植物を守ってあげる必要がでてくることは否めない。なぜに雑草は強健なのか? 答えとしてひとつに、「空気中から栄養分を摂れる」ことがあげられよう。だから、水などあげなくてもへいっちゃらなの、これが最大の園芸植物との違いにもなる。「デリケートなお世話が必要ない、種など播かなくても自然に生え増殖する」雑草さん!まあハーブ等一部の多年草、宿根系の園芸植物は一度植えたらたとえ冬に地上部が枯れても、春にはまた芽吹いて毎年花を咲かせたりしますわな。「インドネシアに行ったら雑草並みにレモングラスが!」とある受講生の方が。国内だって、ちょっと田舎の方へ行けば、花屋に並ぶコスモスやアヤメ等、路肩にずらっと誰のものでもなくそれあもう壮観なこと。んなもんです、ところ変われば何とやら。雑草、毛嫌いしないで、うまく可愛らしく取り入れる園芸にナディアは挑戦中です☆彡