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カテゴリ:読書感想文
彼岸過迄改版 いつもありがとうございます。ご協力お願いします(クリックしてください)→人気blogランキングへ ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:彼岸過迄 著者:夏目漱石 出版:新潮文庫 定価:360円 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/4101010110/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f137696%2f ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── ※目次はありません。 ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■■■□ 勇気 :□□□□□ 豊かな心:□□□□□ おすすめ:■■■■□ この本は、昭和27年1月に出版されています。 著者は、日本の文豪です。 著書も多数あります。 どのような物語なのでしょうか? 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)楽しんで読もう。 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)楽しんで読もう。 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。 ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 特にありません 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●楽しんで読もう。 ▽著者の作品には「前期三部作」と呼ばれる、「三四郎」「それから」 「門」があります。 「門」の執筆中に胃潰瘍で倒れ大量に吐血、著者は長期入院を 余儀なくされます。 退院後、たびたびの病気に悩まされながらも「後期三部作」と 呼ばれる、「彼岸過迄」「行人」「こころ」を執筆します。 大正5年12月9日、「明暗」執筆中に死去します。 今回紹介する「彼岸過迄(ひがんすぎまで)」は、後期三部作の 一作目です。 ▽著者の作品の題名は、それからは物語がほとんど想像出来ない 場合が多いです。 「我が輩は猫である」や「坊っちゃん」はなんとなくイメージ できそうですが、「それから」や「門」、「こころ」という題名 からはどのような物語なのか見当も付きません。 実際、著者の作品にとって題名はあまり意味をなさないようです。 「彼岸過迄」も、著者は冒頭で以下のように述べています。 「『彼岸過迄』というのは元旦から始めて、彼岸過迄書く予定 だから単にそう名づけたまでに過ぎない実は空しい標題である」 春の彼岸は春分の頃、3月20日頃です。 このような題名の付け方なので、物語とは何の関係もありません。 ▽この作品は、物語を語る人の視点が何人か入れ替わります。 これも、作品の冒頭部分で次のように語られています。 「かねてから自分は個々の短篇を重ねた末に、その個々の短篇が 相合して一長編を構成するように仕組んだら、新聞小説して存外 面白く読まれはしないだろうかという意見を持していた。が、 ついそれを試みる機会もなく今日まで過ぎたのであるから、もし 自分の手際が許すならばこの『彼岸過迄』をかねての思わく通りに 作り上げたいと考えている」 文脈からすると、作品を書く前に「実験」を宣言しているようです。 全般に登場するのは敬太郎で、最も詳細に登場するのが「須永市蔵」 という男性。 この須永が物語の主人公と見て良いと思います。 ▽物語の最初に登場するのは「田川敬太郎」という名の、地方から 出てきて大学を卒業したばかりの青年です。 途中まで、この敬太郎を中心として物語が進行します。 敬太郎は大学を卒業したはいいけれど、何かしなくちゃと思い つつも職がなく、なんとなくブラブラしています。 敬太郎と同じ下宿に住んでいる「森本」という名の30過ぎの 男性がいて、彼は役所に勤めていました。 森本は、今は役所に勤めてますが、これまでにいろいろな場所で 様々な体験をしてきた人物です。 何処までが嘘で何処までが本当か分かりませんが、特に何をして いるわけでもない敬太郎にとって、森本の冒険談を聞くのは、 楽しいことでした。 ▽ところが、ある日気が付いてみると森本の姿が見えなくなって しまいます。 敬太郎にも下宿先の主人にも、何の連絡もなく部屋の荷物もその ままで失踪してしまったのです。 しばらく経つと、森本の部屋には新たな住人が入居し、部屋の 荷物は下宿屋の主人が勝手に処分してしまいます。 ある時、森本から敬太郎の元へ手紙が届き、満州で映画関係の 仕事をしている旨が書いてありました。 自分の荷物は主人が勝手に処分しているだろうから、敬太郎には 玄関の傘立てにある洋杖(ステッキ)があるので、記念に敬太郎に あげるとあります。 ▽敬太郎には須永市蔵という友人がいました。 須永は大学を出たにもかかわらず、働きもせず母親と二人で父親の 遺産で暮らしていました。 この須永の設定は、著者の作品ではよくあるパターンで、著者 自身が「高等遊民」という言葉を充てています。 現在の言葉を当てはめるとすると何になるのでしょうか。 「ニート」や「プー太郎」とはまた違った感じがします。 須永のような人種は、当時の一般庶民には存在しない人種であった ため、新聞で作品を発表すると、逆に受け入れられたのかもしれ ません。 ▽須永の母には妹と弟がいて、妹は田口家へ嫁いでいます。 須永の叔父の田口は手広く商売をしていました。 その話を須永から聞いていた敬太郎は、以前から田口への口利きを 須永へ頼んでいました。 友人の叔父のツテでそれなりの地位の仕事にありつこうとして いたのです。 須永の紹介で田口へ会いに行った敬太郎は、数日中に仕事を依頼 してもらうことを約束します。 ▽数日後、田口から詳細は速達で知らせるからそれに従うように との連絡が入ります。 手紙には、ある時間帯にある駅で眉間に黒子(黒子)を持つ男が 降りるはずだから、その人物の行動を2時間尾行して報告しろ、 というものでした。 いわゆる「探偵」です。 以前、須永と話していた時に、「探偵をやってみたい」と話して いたのを田口が須永から聞いて、今回の依頼になったのです。 ▽依頼された駅に行って男が来るのを待っていると、同じ場所に人を 待っている女性がいました。 敬太郎はその女性を気にしつつも、眉間に黒子がある男性を探して いました。 田口と約束した時間が過ぎても、女性が気になってずっと待って いた敬太郎は、探していた男性が現れその女性と待ち合わせいた ことを知ります。 二人は親しげに話しながら歩き、洋食屋で食事をし、その後別れ ます。 敬太郎はその後、男性の後を追いますが途中で見失ってしまい ます。 ▽翌日、田口に報告に行った敬太郎は、意外な事実を知ります。 敬太郎が尾行した人物は、田口の義理の弟の松本という男性だった のです。 田口に試されたみたいです。 敬太郎は、田口に松本への紹介状を書いてもらい、松本にも会う ことになりました。 ▽数日後、紹介された松本を尋ねてみるとまたもや意外な話を聞き ます。 松本が話をしていた女性の方は、千代子という名の田口の娘だった のでした。 この出来事があって、敬太郎は田口にそれなりの地位の仕事を 紹介してもらい、田口の家に遠慮なく出入り出来る身になります。 いろいろと事情が分かってきた敬太郎は、須永の母が田口の娘で 従妹の千代子と須永を結婚させたがっていることを知ります。 このあたりから、物語は須永の話へ移っていきます。 続きは次回。 最後まで読んでいただきありがとうございます。ご協力お願いします(クリックしてください)→人気blogランキングへ 人生を成功に導く読書術! ~おやじむしの3分書評~ より抜粋 【メルマガバックナンバー】→ http://www.mag2.com/m/0000194014.html 【豊かな人生研究委員会HP】→ http://www.oyajimushi.com/ 【楽天日記】→ http://plaza.rakuten.co.jp/successread 【FC2ブログ】→ http://successread.blog66.fc2.com/ 【ライブドアブログ】→http://blog.livedoor.jp/oyajimushimushi/ 【アメバブログ】→http://ameblo.jp/oyajimushi お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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