無責任な政府の放言に、身勝手に考えてみる。
ロイターさんによると 「北」の国防委員会は、3回目の核実験と長距離ロケット発射実験を計画。 米国を「敵」と名指しして標的とする方針を示し、敵対姿勢をより鮮明にしたらしい。 「北」が何を言おうと、基本、あたしには、どーでもいい。 けれど 今回は、すこおし遣り過ぎだと思う。 国連安保理の制裁決議に、「北」が反発するのは、何時ものこと。 でも、ね。 今回の安保理決議は、満場一致と聞く。 つまり、中国も「北」の制裁に賛成している。 中国なんか、如何でも良いだろう! そう思うのは、貴方の勝手。 最大、15億人超まで膨らむ人民解放軍は、間違いなく、世界の脅威に他ならない。 ただ、今回は そんな、世界最大の人海戦術部隊を、どうこう言いたい訳ではない。 「北」の最大の脅威って、何だと思います? 独裁体制?核兵器?ミサイル? 長距離ロケットは、米国本土に到達する性能はなく、核弾頭を長距離ミサイルに搭載する技術もない。 ロイターさんは、そう、言ってるよ。 いくら核弾頭を持ってよーと、国外へ飛ばせないなら、自殺しか出来ない。 そんなものに、あたしは、あんま、脅威を感じない。 「北」には、未だ2,000万人のヒトがいる。 そう あたしは、その人口こそが脅威だと思っている。 例えば 米軍が、「北」を強襲したとき、「北」の住民は、どうするの? あんなトッチャン・デブのために、生命をかけるとでも? みんな、ドサクサに紛れて逃げちゃうに決まってる。 なら、どこへ逃げる? シベリヤは、極寒で。韓国は、自国が破綻したくないなら、国境際で打ち殺す。 一応、「血の同盟」を結ぶ中国しか、ない。 けれど 「北」の人口の、1割でも流れ込めば、中国北東部は壊滅しちゃう。 なので 中国は、米軍の「北」への強襲には猛反対で、だから、米国も、絶対に攻められない。 それが、今までの「奇妙なバランス」だったと、あたしは思う。 でも、ね。 安保理で、「北」への制裁に中国が賛成したってことは、中国も腹を決めたってこと? ならば 「北」からの難民・流民に、国境線で、撃ってくる。 難民は保護されるべき!とか? 国際難民保護条約がある!とか? 何を考えよーと、貴方の自由だけど 100万人規模の難民が流入したら、間違いなく、その地域から食べ物は消え失せる。 つまりは 膨大な難民を受け入れちゃったら、その地域住民が、新たな難民・流民になる他ない。 それが、連鎖的に拡大しちゃう。 家族が、子どもが、飢え死にしちゃっても、貴方は、難民に食糧を分け与えますか? 中国政府が そんな面倒な選択を地域住民に押し付ける筈がなく、なら、国境線で皆殺しにしなきゃ仕方ない。 国民を飢えさせて、自国が滅ぶ道程を選ぶのか? それとも…。 その究極の選択こそが、貧困国の国家安全保障で、危機管理に違いない。 中国政府が、「北」住民に関して覚悟を決めたなら 「奇妙なバランス」は、次のステップに進む。 米軍に、「北」攻撃を思い留めさせる理由が、無くなった。 あとは、米国議会の「お花畑」な人道主義に縋(すが)るだけ。 なのに、米国を挑発しちゃって、どうすんの? ミサイルが飛んでくると思ったら、アメ公さんは、間違いなくヤっちゃうよ。 非難されるかも知れないけれど(でも、非難しないで欲しい) あたしは、アルジェリア政府の判断は、間違っていないと思う。 充分に時間を掛けて、人質の生命を最優先に! その考え方は、間違っていないし、あたしも大賛成だ。 「在ペルー日本大使公邸占拠事件」は、4ヶ月かけて解決した。 犯行組織と交渉を重ねながら、トンネルを掘ったり、人質奪還の訓練をしたり。 なんでも 突撃を予定する、ペルーの特殊部隊に、米軍「グリーンベレー」が直接、指導したらしい。 でも、ね。 イスラム過激派に、理屈は通らない。 一部、報道では、人質に爆弾を装着し、「人間の盾」を図ったとか。 人質解放の交渉に手間取る最中、占拠施設を、爆弾を背負った人質で囲っちゃう。 そうなったら、どう対応するの? それが 一旦、TVニュースで流れちゃったら、絶対に、先進国は、手出し出来なくなる。 ただ、犯行組織の言い成りに、犯人の身柄を保障して、身代金を出さざるを得ない。 そうなれば 犯行組織は、稀代の英雄だ。 加えて、膨大な身代金が入る、その組織を中心に、過激派は、一気に拡大しちゃう。 それは、アルジェリアが、第二のマリになるってこと。 それが判って、いきなり、アルジェリア政府は、犯行組織を攻撃・壊滅させた。 それが判って、イスラム原理主義を拡散させたくない欧米諸国は、黙認せざるを得ない。 ただ、闇雲に非難してるって、安倍さん、くらい? まあ、仮にも首相なら、本人は判っているだろうけど。 日本人の人質が死んじゃっていいと、あたしは思っていない。 今、マリの日本大使館にしたように、早急な退避勧告の実施。 何が何でも人質を救出したいなら、早急に展開できる、日本独自の特殊部隊の創設。 そして、何より 勝手に突入して、他国の人質が死んだとき、国際的猛批判に晒される日本政府の覚悟。 それしか、確実に、邦人人質を、無事、奪還する方法はないと、あたしは思う。 つまりは それが出来ないなら、声高に、アルジェリア政府を非難しても、何も始まらない。 自分に出来ないコトを、他人(ひと)に求めるのは、無責任に他ならない。 世界は、己が生命を代償に、全ての物事を判断しているのだから。 この事件で、愛する方を失くされたご遺族には、心より、哀悼の意を表します。 皆さまの大切なご家族が、決死の覚悟で、日本を支えられていたことを、私たちは決して忘れません。