すわ、一家皆殺しの容疑をかけられた長女が、頸を吊っていた。
これで、惨劇の原因は、もう誰にも判らない。
ただ
長女が、被災地犬猫ボランティアに没頭していたらしい。
記事によると
彼女には、東日本大震災の原発事故で置き去りにされた、多くの犬猫たちの命も
愛しく大切なものと映った。
いても立ってもいられず、すぐにボランティア団体を作って、現地に通うようになった。
犬や猫に餌をあげたり、引き取って治療を受けさせ
自分のブログやペットショップなどで里親を探す活動を始めた。
しかし
被災地に足を運ぶ度に増えていくペットたち。
餌代や医療費はかさみ、募金で得た費用では到底足りなかった。
団体の収支報告によると、毎月ほぼ50 万円程度の赤字。「車1台買える」までに膨らんだ。
「私がちゃんとしてないから収支が合わない」
足りない分は彼女の自腹だった。でもそれも底をついてきたみたいで…。
たぶん食費も削っていたと思います。亡くなる前の彼女は、かなり痩せていましたから。
そんな知人のコメントが掲載されていた。
あたしは、「イヌやネコの生命」よりも、もっと大事なコトがあるでしょう?
そんな、賢(さか)しらな意見に、与(くみ)しない。
被災者の生活が大変なのは、判っている。
けれど、彼ら主体に、救済・支援が行われている。
だから、被災者は、如何でも良いと言いたいのではない。
被災者への、ボランティアに従事するヒトは、素晴らしい。
ただ、彼らは、自分自身で話せて、知人に助けを求めることができる。
でも、ね。
イヌやネコは、喋れない。
哀しいけれど、イヌやネコの救済にまで、税金を突っ込んで良いとは思えない。
それこそ、「もっと大事なコトがあるでしょう?」とか言われちゃう。
だからこその、ボランティアだと思う。
誰も、そこまで手が回らないから、ただ、しょんぼりと死を待つ犬、猫が可哀想だから
彼らに救いの手を差し伸べたい。
そんな
彼女の行動を、「偽善」と切り捨てたりしたくない。
あたしが、とっても不思議に思うのは。
これだけ多くのヒトが、被災地に想いを寄せて
なのに、ボランティアは、決して持続しないこと。
別に
直接被災地に入って、実際に活動する必要はなく、ただ、募金すればいい。
労働力を提供するヒト、資金を提供するヒト、夫々が役割を分担するだけのこと。
それが、ボランティア活動でしょう?
でも、何故か、金満日本なのに、ボランティアは根付かない。
それは、なぜ?
ボランティア詐欺が横行するから?
ならば、罰則を強化すれば良い。
ヒトの善意を蝕むヒトは、もはやヒトとは言えない。
そんなヒト、別に生きている必然なんか、ない。
わたしとは、関係ないから?
そう
これが、市民活動家(サヨク)さんと、一般市民の断絶なんだと思う。
いたずらに
大きな声を張り上げて、ステレオ・タイプな同情を引こうとして
あげく、市民の無関心を誘っちゃう。
自分達だけが、弱者の実態を知り、心の底から同情でき、その生活を守れるんだ。
その、身勝手な傲慢さが、市民の反感を買っちゃった。
(自称?)弱者を守りたい。守りたくないなんて、ヒトとして最低だ!
とっても素晴らしいシュプレヒコールだけど、何処か鼻に付く。
あたしたちは、実は、みんな困っているヒトを助けたい。
けれど
そんなこと、如何して、他人に言われなきゃなんないの?
なんて、直ぐに、そっぽを向いちゃう。
なにより、自分の善意が、他人(ひと)から嘲笑されたくはない。
その強烈な思いは
サヨクさんのデモンストレーションに、二の足を踏む。
日本の慈善・ボランティアの芽を摘み続けているのが
実は、市民活動家(サヨク)さんだったりする。
それを
自称「とっても優しい」ヒトたちは、全く気付こうとしない。
それが、日本の悲劇、いや、とっても滑稽なコメディに違いない。
被災地犬猫ボランティアに私財を注込んで、そして、破綻して。
それで、ボランティアは、分相応に!
そんな賢しらなコメントは、沢山だ。
自分の思いに没頭して、それで身を滅ぼすのは、不幸なの?
何も遣らなくて
ただ、平々凡々とルーティン・ライフを送る方が、幸せな、わけ?
考え方は、星の数だけあって良い。
けれど
いたずらに他人(ひと)を巻き込むでなく、ただ、ひとり自分の思いを届けたい。
そう、必死に行動するヒトを、嗤う資格なんて、誰にも、ない。
ただ、二の足を踏み続ける。
そんな、あたし自身を、必死に肯定するヒマが在れば
せめて、頑張るヒトを応援したい。
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最終更新日
2013年01月19日 00時25分25秒
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