テーマ:たわごと(26613)
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とある女性漫画家が、JAL国内線で、泣き止まない乳児に腹を立てて
その母親を叱り付けたり、機内で騒いだり。 その騒動を、つぶやいちゃったから、お「祭り」になっている、とか? 彼女は すこおし、いや、相当に「残念な人」みたい、なので あたしは、別段、擁護したい訳ではない。 つーか 「非常識な人」に注意したのが、「不思議ちゃん」だったから、悉(ことごと)く非難されちゃって 今後、注意する人が居なくなるのは、困る。 そーとう昔 或る日、唐突に、どうしてもアンコールワットが見たくなって あたしは、カンボジアに行った。 とっくに、クメール・ルージュは掃討されていて、あんま、治安は悪くなかった、けれど 「シェムリアップ」周辺は、彼らの拠点だったから、「地雷」が怖い。 それに 予防接種をする暇がなかったので、「マラリア」も怖い。 だから、途中下車?した「バンコク」で マラリア予防薬を手に入れ、「シェムリアップ」のガイドを手配した。 あたしは 軽めのバック・パッカーだったから、それまでガイドって頼んだことがなく 車付き日当1万円相当は、涙が出るほど痛かった。 けれど 足元の、カチッって音で、「棒立ち」になりたくはない。 空港に迎えに来ていたのは二人。 サングラスが、車のオーナーらしく、金を受け取ったら帰っていく。 残った人が、「雇いのドライバー」って、わけ。 もう その兄ちゃんが、喋るのなんの。 勝手に一人で喋ってんなら、放っときゃ良いんだが いつも、あたしに、返事を期待するな! 早口な英語なんか、半分も判らん、じゃない。 遺跡の陰で、絵葉書を持って待ち構えているガキを追い払ってくれたり アンコールワットじゃ 政府軍とポル・ポト派の戦闘での「銃痕」を教えてくれたり…って、おい。 あたしは、「紛争記念碑」を、見学したいんじゃない。 『親父は、バナナ売りで、何時も早朝から山に登ってバナナを取って、それを売る。 収入は、僅かなもので、家族が生活するだけで、精一杯です。 私は、運良く、このガイドの仕事が見付かったので、今度、結婚するんです。』 そう 嬉しそうに笑う、彼が言った「日当」は、あたしが払った金額の三分の一以下だった。 旅が終わって、正月の日本に降り立つと 街は、人、人、人の波。 みすぼらしい、あたしの格好だけが異質で 大勢の若者が、高そうな服を着て、高そうな宝石を付けて、肩で風切って歩いている。 でも、ね。 キミたちの贅沢ってさぁ、汗水垂らして、キミたち自身が稼いだの? 申し訳ない、けれど あたしは、ガキが大っ嫌いだ。 途上国を歩くと、必ず寄り添って来て、決まって絵葉書を売り、金をせびる。 シリアで、ぺトラ神殿の山に登っていると、いきなり狙われた。 近くに寄ると、ただのパチンコだったから怒鳴り付けたけど。 何処でも 「要らない」とか「邪魔だから、あっち行って!」と静かに言っても離れない、から 『失せろ!ガキ!』って怒鳴ることになる。 自分の、物心付いた6歳以降を振り返ってみても、何時も小狡く考えていた。 絶対に、ガキは天使なんかでは、ない。 自分のガキん頃を持って、あたしが保証してやる。 みんな、健忘症なんだろーか。 ガキが絡んだ途端、みんな、優しい眼をしちゃう。 で、それを、他人にまで押し付けよーとする。 中国に留学する前、半年ほど、あたしに中国語を教えてくれた北京大学卒で社会科学院を辞めた人は 『如何して、日本の子どもは、苛められると自殺するのでしょう? 中国なら、苛めた相手を殺します。』と言い切った。 そうなんだ、よ。 良い悪いは置いといて 世界ってのは、「子ども」だからって、弱肉強食なんだ。 喰うためには、旅行者を、騙して、せびって、置き引きするし 自分を守るためなら、緊急避難と、相手を殺しちゃう。 そう言うと 日本人は決まって 『私たちは、そんな野蛮な国ではなく、平和で皆が優しい日本に産まれたのです。 そんな私たちだから、子どもたちには愛を持って優しく育てなきゃいけません。』と怒る。 でも、ね。 「豊かさ」と「愛(いつく)しみ」は違うし、「寛容」と「放任・過保護」は同義ではない。 あたしたち日本よりも 精神的には、遥かに豊かな欧州では 芝生を荒らす子どもに、「みんなが迷惑するから止めなさい!」と叱り 日本では、「誰かに叱られるから止めなさい!」と窘(たしな)める。 結局 日本人の行動規範ってのは、「誰かに叱られるか如何か?」で、叱られなきゃ何でもアリ? 有史以来、一歩も、精神的に豊かになんか成っちゃいない、と思うんだが。 それでも以前なら 近所の怖い爺ちゃん婆ちゃんが眼を光らせて、悪いことをすれば、いきなり怒鳴り付けられた。 けれど、今って、如何なのさ。 他人(ひと)の子どもを叱るって、「不思議ちゃん」だけ、じゃない。 いくら 血も涙もない、あたしだって 窘められて、一歳の乳児が、自分の意志で泣き止むとは、思っていない。 だから 問題は、「叱られなきゃ何でもアリ」で育った「母親」や「ネット住民」なんだ。 子どもが鳴くのは仕方ない? 公共の場なら、みんなが我慢しないと? そんな虚言よりも先に、言うべき諫言が在る、んじゃない? 「みんなが迷惑することは、止めなさい!」って。 あたしは、近所の公園で、ガキが鳴こうと喚こうが如何でも良い。 けれど 込んだ電車や、況してや飛行機なんて誰も避難出来ない、じゃない。 そりゃ ガキが死に掛けていて、直ぐに運搬する必然が在るなら、あたしも黙る。 でも、さぁ。 国内線なら、自家用車で移動すりゃ良い、じゃん。 子どもが泣き喚いても、誰も迷惑しないし ホントに子どものことを思うなら 何時でも止まって、休息したり、あやしたり出来る車の方が、余程にマシ、じゃない? 移動に時間が掛かる?運転が大変? そんなの親の身勝手・ワガママでしょーが。 幾つ選択肢が在っても 誰も叱らないなら、自分が一番楽な選択をする。 そんな親の遺伝子を引き継ぎ、そんな親に育てられる子ども、より 毎朝、苦労して山に登り、バナナを売って家族を支える、そんな人々の子ども、の方が 余程に「生きるに値する」って、あたしは思っちゃいます。 そんなカンボジアの人々と、あたしたちが違うのは、ひとつだけ。 そう 「日本に産まれたか如何か?」だけ、なんですよ。 あたしたちは、そんなに「日本に産まれただけ」ってことが、「誇り」なんですか? せめて 他人(ひと)に迷惑を掛けない大人に成って、自分の「生き様」で誇りませんか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年11月23日 11時12分32秒
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