Infoseekさんで
『絶賛の嵐でも「何の会社ですか」』って記事を見た。
社長さんが、自作自演で、PVを作っちゃったらしく。
その記述に
「【自作:カフェ喫茶魂】会社PVを作ってみた。データアーティスト(株)」と
標題が紹介されていたので
すかさず、ようつべさんで探して、PVを見た。
ほんと、すっごく、面白い。
何と言うか
ハルヒの『God knows』と、黒うさPさんの『千本桜』を、ミキサーに入れて。
隠し味に
アニメ『境界の彼方』OPの最後を、一滴(ひとしずく)って感じ?
何のコトやら
さっぱり判らんだろうけど。
とにかく
素人が、手前味噌で作った、自己満足ソングってレベルでなく
これが、それなりに聴かせちゃう。
で
この社長さん、実は、京アニの信奉者だったりする?
大昔に。
社長か、会長か、知らんけど
ボケたジイさんが出て来て、ピップ!とか繰り返すCMがあったじゃない?
ああいう
ど素人に、ど素人を演じさせる「手作り感溢れる」ってヤツが
あたしは、絶対に、ダメで。
そもそも
商品を売るがタメの商業広告に出演して、お金を貰っている以上
彼らは、みんな、プロなワケで。
なら、ジジ・ババも、子どもも、小動物も、まるで関係がない。
それを
承知の上で制作者さんは
ど素人や、ど素人を演じるに長けた子役に、ど素人を演じさせて
視聴者に媚を売ろうとする。
そういう
絵空事(えそらごと)、失礼、ほのぼの感が好きなヒトもいるだろうから
べつに、流したきゃ、流せばいいんだが。
せめて、それなりの水準は、カバーしていて欲しい。
素人は、出演するだけで、ただ、ぎこちなく
素人に毛が生えただけの子役は、どこか、白々しい。
素人って役を、素人が演じられるワケがないんだ。
それは
故藤山寛美さんが、「アホぼん」を演じた際の、そこはかとないギャップでなく。
ジジ・ババや、ガキの素人演技ってヤツは
彼らの凄まじいばかりの売名・虚栄心ばかりが、ぷんぷん臭ってくる。
今の日本に
純朴なだけのヒトなんて、既に、いない。
たぶん、みんな
そういう見え透いた手や、悪臭に気付いて、もう、好い加減、ウンザリしている。
それを
利に聡い制作者さんが、気付いていないハズがない。
なのに
あえて、知らん顔して、従前の、幼稚な方法論を押し付ける。
その
厚顔さが、あたしには堪らない。
昔って、さ。
アニメで、主役級声優が歌うシーンって、ムチャクチャだったじゃない?
ジャイアンの歌謡ショーとか、しずかちゃんのお風呂で鼻歌とか
もう、音程が、バッラバラ。
それが
最近は、OPやEDより、声優が歌う劇中挿入歌の方が素敵だったりする。
だから
もうすこし、きちんとしましょうよ、と。
そんなに
ど素人のフリが重要なら、芸達者な芸人さんに演じさせればいいじゃない?と。
わざわざ
音程を外した鼻歌を、拵(こしら)えるなら
その労力で、真っ当な挿入歌が作れるでしょう?と。
直ぐに
他人(ひと)を馬鹿にしたり、見下したり
それを前提とした、一切合切が、負のスパイラルでなく。
たとえ、稚拙でも
せめて、お天道(おてんと)さまに、堂々と対峙する方向で。
それが
「それなりの水準」だと、あたしは思ったりします。
そういう意味で。
ありがりな、外連味(けれんみ)でなく
真っ向から勝負した冒頭のPVは、あたし的に、大満足。
まあ
色んなトコから借用した、パッチ・ワークって、気がしないでもないが。
でも
ショパンさんを、酷い神経症に突き落としたように。
音階が決まっている限り
今更、正真に独創的な音楽なんか、作れるワケがない。
いや、作ったっていいけど
世間さまというか、少なくとも、あたしに理解できると思えない。
それに
「データアーティスト株式会社」さんは、ウェブ・マーケティングを営む会社らしい。
なら
色んなトコを調べて、色んなトコから集めて来るのは、正しく、本業に違いない。
「詞・作曲・歌は自力で作れたが、動画の撮影と編集はプロに外注しようとしたら、
監査役から『調子に乗るな』と言われ稟議が通らず、会議録画用ハンディービデオで撮った」とか。
………。
周囲の激情に、ひとり、冷静な「監査役」さんに
なにより
あたしは、一票を差し上げたい。
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最終更新日
2014年03月27日 23時29分49秒
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