バンコク竹亭日記

Nation紙の報道によると、イミグレーションは8月13日以降からビザランをする外国人の入国を拒否すると発表しました。

ビザランとは、タイに長期滞在したり不法就労するために、60日間の観光ビザもしくは30日間のビザ無し滞在許可を利用して、ビザが切れる度に近隣諸国へ一旦出国してすぐにまた入国しなおすのを繰り返すことです。

彼らの多くは、交通費を節約するためにバスや列車を利用して陸路でマレーシア、ミャンマー、カンボｼﾞアなどに出たりします。
一部の日系旅行会社は、その需要を当て込んで低価格のビザランツアーを提供したりもしています。

タイでは、労働許可を正式に取得する手続きがかなり面倒で費用も馬鹿にならないため、何十年も昔からビザランが普通に行われてきました。

たとえば、バンコクに「寝台バス」という老舗の有名旅行会社がありますが、この名前は私がタイに移住してきた25年前よりずっと前から、寝台バス（リクラニングシート）を利用してビザランツアーを行っていた頃の名残だと寝台バスの社長さんから伺ったことがありました。

ちなみに、今の寝台バスではビザランツアーは行なっていませんが、労働許可の代理申請なども行っているそうです。

このように、何十年も昔から当たり前に行われてきたビザランによる長期滞在ができなくなると聞くと、タイなら何でも有りだった時代は終焉してしまったのだなと感慨深くもあります。

時が移り、全ては変わっていきます。
いた仕方のない事ですが。

この政策が間違っているとは誰にも言えませんが、タイのゆるさや居心地の良さがまたひとつ失われてしまうのが残念です。

http://www.nationmultimedia.com/national/No-more-visa-runs-30238504.html


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