バンコク竹亭日記

昨日の夕方、シーロム・ソイ10の屋台に食事に行きました。
ぶっ掛けご飯を注文してテーブルに座ると、屋台の前の道を緑のタクシーがウインカーを点滅させながらバックしてきました。

「危ないなあ」と見ていたら、屋台の前に停まってクラクションを鳴らしました。
そして、運転手が助手席の窓からスマホを突き出して「忘れ物だよ」と大声を出したのです。

すると、私の隣で食事をしようとしていた40年配のタイ人おじさんが慌てて立ち上がりました。
　
どうやら、タクシーがこの屋台の前でお客を降ろして走り去ろうとした直後にスマホの落し物に気がついてすぐにバックしてきたようです。
落としたおじさんも運よく屋台で食事をするところだったので、無事にスマホが戻ってきたわけです。

そして、馴染みらしい屋台のおばちゃんと「あんた、運がいいよ」
「いやーよかった。よかった。タクシーの運ちゃんにもいい人がいるんだねえ」とニコニコしながら話していました。

それを横で見ていた私も嬉しくなりました。＾＾
スマホを落としたおじさんもついているし、正直にすぐに返して徳を積んだタクシーの運転手さんもついています。

どっちのおじさんも家に帰った後、この話を家族に上機嫌で話して聞かせることでしょう。
日常のささやかだけど素敵な善行に立ち会えた私も、いい気分のお裾分けを頂いてついています。＾＾


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