民主党も実は・・・
とうとう「再可決」で揮発油税の暫定税率が復活する。私も夜慌てて給油に行った。いつもならばこういったことには踊らされまいと「強がり」で値上げ後にあえて給油に行くことも考えたが、近所のガソリンスタンドでは119円から一気に157円まで値上がると聞けばいれないわけにはいかない。 1リッターあたり「28円」もの値上がりは、ほかでも無い「国の無策」の結果だ。国の無策に対してなんとも世論は無力ではないか。怒りを通り越して諦めの境地、だ。 だが、ふっと思い立って、埼玉県の民主党国会議員のホームページを調べてみた。当然今回の国会での攻防について、具体的な発信がなされているものと思っていた。 ところがどうだろう。衆議院議員7名、参議院議員3名の中で、具体的に発信していたのはわずか数名に過ぎない。まったく触れていない衆議院議員も2名もいた。 この様子ではどうあがいても暫定税率の復活は阻止できまい。どうやって国民的議論をリードできるのか。はなはだ疑問だ。 ついでに県議会議員と政令市であるさいたま市議会議員のホームページも確認した。県議会議員ではたった1名だけが、値上げ反対の駅頭活動に触れていただけだ。さいたま市議会議員に至っては、まったく触れていない。 一般市町村議員のホームページまでもう確認する気力もうせた。 これで民主党は頼れる政党といえるだろうか。 これだけ急激に値上がりして、それに対して政府はまったくの無策であることが腹立たしい。 揮発油税は車に乗る人には直接的に影響するが、それだけではなく、物流コストに直接的に跳ね返ってくる。つまり、全体の物価を押し上げる直接的な原因なのだ。国民の生活に直接的に影響を及ぼす「高騰」なのだ。 当然、価格の安定も含めた安定的な供給が維持される政策が展開されなければならない。 今回の価格高騰は、明らかな「安定的供給」が崩れた状態にある。この重大問題に対して、道路が作れないとか歳入欠陥だとか、「官僚の理屈」を平気でする政府自民公明与党には改めて大きな失望と不信を覚えるが、ホームページを見た結果では民主党にも大きな不信を覚える。 4月17日の日記でも最後に少しふれたが、選挙区に帰れば道路特定財源を維持したい民主党国会議員は多くいるのだ。 政治の無策で史上最高値を更新するガソリンと、次々値上げされる食品や生活雑貨。こんな日本に誰がした、と嘆いてみても始まらない。庶民は生活防衛のために買い控え、ますます消費は冷え込み、その結果景気は縮小するというシナリオは誰でも見通せることだ。 あまりに無策な政治をどう立て直すのか。こうなると2大政党では難しい様に感じる。現に各党は実効力のある物価抑制策を提示できていない。 悲しいことだが新たな政治勢力の出現に期待するしかないのか。