財務大臣発言に見る国民意識とのズレ
今朝はかなり強い雨が降っていた。雨足は昼前まで強かった。 財務大臣がこれからの高齢社会の福祉は消費税で広く薄く賄わなければ日本経済は沈没する、と発言したようだ。 消費税を上げていいのかどうか、という議論ならば私は即座に反対だ。これほどの借金まみれ国家に誰がしたのか、という責任がはっきりしない中で、ただ国民に負担せよ、それも福祉を「人質」に取った状態の中での消費税率アップは、これは本当にずるい。 何度もこのブログで書いているとおり、税率の議論ではなく、税収割合の議論とすべきだ。何でもかんでも一律課税ではなく、品目によって税率に差をつけなければならないだろう。その結果の標準税率20%であるならばまだ説得力もあるだろうが、欧米の税率だけで日本は安いという議論は情報操作の臭いすら感じている。 生活の圧迫実感からすれば「新たな負担」の話は生活破壊に直結するものとして到底受け入れ難い。誰かが上手い汁をすすっている結果が、我が日本の大借金だし、今回の物価急騰だと思う。 かつて「貧乏人は麦を食え」と発言した内閣総理大臣がいたが、今回の財務大臣発言はそれに勝るとも劣らない、国民の生活実態を無視した発言だ。許し難い。