テーマ:闘病日記(4004)
カテゴリ:自然気胸
自然気胸をご存じでしょうか、私の知り合いも数人経験者がいますので、結構多い病気なのかもしれません。
自然気胸とは、肺に出来た嚢胞【(のうほう)、ブラ、ブレブとも言います】が破れて、空気が胸腔内に漏れて肺が縮む病気です。 つまり、肺にブラと呼ばれる風船の様な気泡が出来て、何らかの原因で破れる事により空気が漏れ、肺と胸膜の間に空気が溜まった症状で肺が縮んだ状態をいいます、このブラが出来る原因は喫煙、大気汚染等言われていますがよく判っていません。 現在の治療法は次のようになります 安静による自然治癒 (軽度の場合・再発率高) 胸腔ドレナージ (中度以上・腋下の肋骨の間を切開しチューブを留置し、数日掛けて溜まった空気を抜く処置、再発率高) 胸膜癒着術 (肺と胸膜を薬剤を注入し人工的に癒着させ、再発を防止する治療ですが、他に病変がある等の理由で手術が出来ない場合を除いて、現在ほとんど行われていません、再発率?) 胸腔鏡によるブラの切除・処置 (再発を繰り返す場合・内視鏡による手術、体の2.3カ所に1センチほど切開しそこから機具を入れ、切除や焼却を行います、患者の負担軽、現在主流の治療、再発率低) 開胸によるブラの切除・処置 (再発を繰り返す場合・その名の通り手術で開胸し処置する方法ですが、術後の痛み入院期間等患者の負担大、再発率低) 現在この自然気胸に悩まされています、私の病歴は20年前に最初に起こし、その後10年間に10回ほど、つまり年に1回ぐらいのペースで発症していました。 ほとんどが軽症で、入院又は自宅での安静で治癒していました、そのうち2回はかなり肺の収縮がひどく「胸腔ドレナージ」を行い治療。 そして10年前、何度も再発するので開胸手術の話もでたのですが、わたしの持病の関係で手術はボツ、その当時、胸腔鏡手術は保険適用されて間もない頃で実施出来る病院は非常に少なかった事情もあり、選択枝は胸膜癒着術に。 胸腔ドレナージのチューブから薬剤を胸膜へ注入します、この薬剤は怪我した後のかさぶたになる前のどろどろした様な状態にする薬で、これがほんとに痛い。 薬剤投入から20分ぐらいたって・・・痛いとは聞いていましたが、それを通り越して息が出来ない、ナースコールを押すも声が出ない、通常この処置をする場合、予備麻酔に使われるような強い痛み止めを処方するのだそうですが、担当医師は忘れて手術に行っていたのでした・・・ 看護師さんが他の呼吸器科の医師を探して処方してもらい、復活しましたが本当に死ぬかと思った、更にその後1週間ぐらい高熱がつづき非常につらかったです。 それから10年間何事もなかったのですが、去年の12月に突然、ん?この感覚、この懐かしい痛み!んがぁぁ!気胸さんがやってきたぁぁ! すみません、つづきは次回に・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 18, 2006 12:39:16 AM
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