犬
通勤中、犬を散歩している人をたまに見かける。小型犬であることが多い。散歩するには小さい方が楽ではあるが、それにしても大きい犬を見かけない。「庭がなければ大きい犬をかっちゃダメ法」でもできたのか。大きい犬にメリットを感じない人が多いのだろう。デカイし、力強いし、よだれがリアルだし、とさまざまである。大型犬ではダメな理由をあげてみる。(1)大型犬を飼えるスペースがない(2)大型犬が可愛くないから(3)大型犬にバカにされそうだからというのが大方の理由だろう。(1)住宅事情など一般的なマンションではさすがに土佐犬は飼えない、という物理的なスペースの不足。さらに維持費などの財布のスペースも考えなくてはならない。医療費や食費に少なくとも月四、五万はかかる贅沢な生き物なのだ。お父さんは月3万でしのげてしまう慎ましい生き物だ。ただ、小型犬にも洋服なんかを与えている場合が多く、その場合はもっとかかっているわけで、お父さんは2.5もしくは2万になってしまうことが考えられる。(2)小さいもののほうが圧倒的にかわいく見える特にミニチュア・ジオラマは最高である。このほど埼玉にテッパク(鉄道博物館)が出来たらしいが、そこに日本一と謳われているジオラマがあるらしい。決してテツではないが、ジオラマは見ときたい。小さい(子供の)動物は、目鼻口が中心に集まっている。そして、動物はその配列のものを「かわいい」とか「守らなければ」という本能が備わっているといわれている。種の存続のために自然とそういう形状になったらしい。ゆえに小さいものはかわいくて当然なのである。(3)順位制がしっかりしている生き物である餌くれるお母さんを1位、遊び相手の子供を自分と同等2位タイ、・・・4位お父さん。みたいな格付けがなされている可能性もあり、やはりバカにされている感はぬぐえない。河川敷なんかで放したとき、近くまで走ってきたかと思ったら踵を返し「おしりぺんぺんσ(゜┰~ )」みたいなそぶりを見せることも間々ある。あきらかにバカにしている。力が強い分散歩なども大変で、帰りたくないときなんかはグッっと引っ張り返し動かないこともある。その点、小さいと人の力でナントカなるのである。抱っこされておとなしくしている。「言う事きいてエライねぇ」なんてほめられる。それはそうである。全高20cm足らずの小さい生き物が、その7~8倍はあろう生き物につかまれているのだから。人間が10mの巨人につかまれておとなしく言う事を聞かないはずがないのである。だから、小さい犬はプルプル震えて、おとなしく人間のいうことを聞いているのではないかと思わずにはいられない。大きい犬もかわいいし、魅力もあるのはある。ド田舎の実家にはレオ君(ゴールデン♂9才)がいるが、かわいがりたいのに抱っこできない現状は否めない。ジャレあうのも一苦労であるのは事実。だが、そんなデッカイやつが散歩でテンションあがって、豪快に穴を掘って鼻に詰まった土をガフッってしたり、時に甥っ子に妬いてみたり、雷に心底びびってる姿は最高に面白い。顔が逆方向にふり返されるほど尻尾を振っている様はなんと愛らしいことか。ただ、よだれはリアルである。