レベル999のマニアな講義

『パーマネント・トラベラー』
“パーマネント・トラベラー～現役大臣脱税


内容
娘・鈴子（水野絵梨奈）が交通事故に！
驚く春馬（江口洋介）であったが、、、警官によると鈴子が自ら車道へ。。
相手の“廣川和敏”に謝罪する春馬。
その時、鈴子が、、、航空機事故の慰霊祭で見たと言ったことで、
“廣川”のことを自分と同じ遺族であると考える春馬であった。
その“廣川”が、、、村雲（ＡＲＡＴＡ）であると、知らずに。。。。。

だが、村雲は、春馬が国税査察官と知りながら、深く接触していく。。。。

そんななか、１つの事件が起きる
山中に不法投棄をしていた業者が、そのゴミの中に３億の大金が！
新谷（益岡徹）は、春馬と窪田（田中圭）に調査を命じる
現場の状況から考えて、現・経済産業大臣・紺野太志の“たまり”と思われた。

以前、井坂敏（石橋蓮司）という査察官とともに摘発を試みたが上手くいかず。
今回の金こそが証拠だと思われた。
だが、、、その井坂。。。。紺野の税務コンサルタントを務めていた。。。
そう！今回の敵は、強敵だった。
それでも春馬は推測する。
あまり価値のない“絵画”を高額で買い取ったことにすることで
その余剰分の３億を“たまり”としたと。

そして、調査を開始直後、画商の海江田貴俊（佐藤佐吉）が浮かび上がってくる。
だが、、、海江田は、国外を転々とし。。。。
“ＰＴ”パーマネント・トラベラー。。。。居住地を固定しない人物だった！

海江田と紺野の内偵を開始する春馬だったが、
現役大臣と、敏腕の元査察官。どうしても接近できない。
だが、相手が誰であろうとも、
スキームを捜し出せと品田（奥田瑛二）に命じられる春馬。
３年前に出国後、帰国した形跡のない海江田。
妻・美幸（目黒真希）、息子（佐藤詩音）は、自宅にいる。。。
監視を続けていた春馬は、、、ついに海江田の居場所を掴むのだった。

井坂の元にガサ入れに向かった春馬だったが、
春馬が予想しないことが発生していた。。。。


一方、檜山基一（斎藤工）のことで、策を練りはじめる村雲。
直後に基一の父・正道（中村嘉葎雄）のガンが発見され、余命１年と分かる。
そして歌織（麻生久美子）も妊娠。。。。


敬称略



蛇の道は蛇


今自分が進んでいる道は、本当に正しいのか？

そんなコトに、葛藤をはじめる主人公・春馬

と言う感じの物語ですね。


象徴的なのは、理想の上司だった井坂の言葉。。

井坂“脱税するくらいが、人間なんだよ

明らかに、マジメに仕事をする春馬を迷わせる言葉。


そして、、、“悪意”。。。。誘惑

村雲“僕は、人の悪意というのは、重力のようなものだと思います
　　報われなかった善意や、正義感の裏側に
　　同じだけの悪意が根を張る。
　　本当は、あなた、
　　このような世界滅びてしまえばいいと思っているのではありませんか
　　あなたには、この世界を憎む権利がある。


村雲が悪ではなく、、、人間の１つのカタチとすれば、
その一方が、春馬であることが、今まで以上に強調された感じですね。

人間だからこそ、迷い。．．そして、、悩む。

正しいことは、その目の前にあることなのか？？？


基本的に春馬の物語で進んでいたが、
今回、、、少しと、、、次回、、、村雲のことで動きそうですね。

ようやく、繋がりなども見えてきたし。

村雲の考えるスキームが、どのような物かも気になる。


ヒューマンドラマとしてのオモシロ味だけでなく、
事件物。。。そして、、裏にあるやりとりや策略まで
細かい部分まで、様々なネタを張り巡らしているドラマである。

ほんと、ドラマとして面白く、色々考えさせられる作品ですね。



ちなみに
最も気になっているのは、
このあとの展開もだが、、、最終回。。。結末ですよね。

ここまで盛り上げているならば、
もしかしたら、、、、続編を視野に入れているネタフリがなされているのでは？

そんな感じが．．．少し。．．



次回が本当に楽しみなドラマである。


しっかしまさか、、、品田が、、あんな行動をするなんて。。。。
なるほどね。

これもまた、蛇の道は蛇。。。と言えるか。．．




これまでの感想
第２回　第１回