レベル999のマニアな講義

『魔術はささやく～大ヒット原作が今蘇る！
　大罪を犯した女を襲う復讐地獄…死の着信が私を今日殺す！姿なき悪魔は誰？」

内容
高木和子（木村佳乃）は、ある家庭を見つめていた。
そこには浅野カヨ（加藤治子）そして最も大切な弟・守（中村蒼）の姿があった。
弟は、自分のコトは覚えていない。
ただ、、、里親とともに暮らす守の姿を見るのが、唯一の和子の楽しみだった。

１５年前、父が役所の金を横領して失踪。
借金が残った家族は、、追い詰められ、、、ついに母は心労がたたり病死
高木和子（谷村美月）と弟・守は、それぞれ別の施設へと入った。

そして１５年後、ようやく、、、里親のもとで幸せそうな守を見つけたのだ。
近くに住み、、、声をかけず、見守るだけ。。。

そんななか、交通事故の現場に出くわす和子。
被害者は、昔の仲間・加藤理恵（たくませいこ）。
加害者は、、、タクシー運転手・浅野大造（大杉漣）。。守の里親だった。
浅野は、警察官たちに説明をしていた。女が突然、道に飛び出してきたという

直後、和子の携帯に、妙な電話がかかってくる。
「昔の仲間と生き別れの弟、こんな偶然があるわけ無いだろ
　守が苦しんでいるのは、お前の弟だからだ。
　これはお前への復讐だ。幕は上がった。」
イタズラかと思われたが、、、帰宅すると妙なメールが入っていた。
開けると、、、地下鉄の様子。。。
そこには昔の仲間・三田敦子（江口のりこ）の姿があった。
携帯電話をする敦子は、何かに誘われるかのように地下鉄に飛び込んでしまう。

和子は、恐怖を感じるとともに、明確な悪意が存在すると理解する。
もしかしたら、、、次は、自分かもしれない。。。と。

理恵、敦子、菅野雪美（小池栄子）、、、そして和子。
４人は、かつて、ある罪を犯した仲間だ。

かつて４人は老人介護の仕事をしていた。
ある日、雪美に言われ、、、、老人たちの情報が欲しいと言われ協力。
が、そのデータで雪美が行ったのは、
老人を騙し、資産を巻き上げる。老人介護詐欺だった。
和子たちは、雪美に言われるがまま情報を集め。。。報酬をもらった。
やがて逮捕されるも、
主犯の雪美だけが、実名で、、実刑判決。。。３人は、無罪となった。
間違いなく、その事件だと思われた。

どうしても気になった和子は、雪美のもとを訪れる。結婚式。。。。
話をすると、「わたしだと思ってんだ」と答える雪美は、
当時・ボランティアできていたカメラマン・橋本信彦（松重豊）の名を上げる。
事情を知っていた橋本により、理恵、敦子、雪美は脅されていたという。
その直後、携帯電話に出た雪美は、何かに怯えはじめ、
和子の目の前で、、、突然、式場の窓から飛び降り自殺をするのだった。


その後、守がいじめに遭っているのを目撃してから、
守と、、、里親の母・カヨと親しくなっていく和子。
「この子を守りたい」と。

そんななか、過労で、、、店長をしている職場の書店で倒れる和子。
親しくしていた心療内科医・原沢鈴子（原田美枝子）に世話になり、
“心の支え”となる人が、そばにいれば、、、とアドバイスを受ける。
だが、アルバイトとして守を雇うのが精一杯。
今は、、、弟を守る。。。。ただそれだけだった。

決着をつけようと、橋本のもとを訪れる和子。
すると、写真に、、、、数字まで。。。。“俺はすべてを知っている”
辞めるよう伝えると、金を要求する橋本。無ければ、、、、体で。。。
和子は襲われるのだが。。。直後、橋本の携帯が鳴り、
タイミング良く、、橋本のアパートから逃げ出す和子。
が。。。。途端。橋本の部屋は大爆発
そして和子の携帯が鳴り響く。
「橋本は、死んだよ。いよいよ、お前の番だ」

やがて、店で妙な事態が起きていると判明する。

一方で、怪しげな男（奥田瑛二）が、守の家、、、そして店にも現れる。
立川北署の吉武浩一だという。
大造も、、吉武の証言で助けられていた。

そんな折、守の身辺で異変が起き始め、、、和子は
ある親子を思い出す、、、田沢智恵（草村礼子）賢一（眞島秀和）
だがすでに、賢一は。。。。

敬称略


公式ＨＰ
http://www.fujitv.co.jp/majutsu/index.html


もちろん、原作は未読。

ただ作者の作品は、いくつか読んだことがあるので、
“らしさ”は感じることが出来るだけでなく、

なかなか、面白いミステリーだったと思います。


やはり、謎をシッカリ提示して、
そこにある悪行。．．心情を描き込み、

最終的に、、、思わぬ顛末！

お見事でした。


最後の最後まで、見せないのも良いところだし、
見せずに魅せているのも好感が持てるところ。

ミステリーとしてだけでなく、
ドラマとしても、オモシロ味があったと思います。

ま。。。原作の良さ。．．と言うべきかもしれませんけどね。

でも
原作とドラマは別物。

そう考えると、

原作未読であっても、惹き込まれているのは
ドラマとして、シッカリ作られている所以であろう。


あ。。。でもね、詳細はともかく。
個人的には、手口などは
登場が不自然すぎたこともあり、なんとなく見えていましたけどね。

それでも、十分に楽しむことが出来ました。




最後にヒトコト。
ちなみに、先週の第２夜も視聴していますが、感想は辞めておきます。