レベル999のマニアな講義

『全米制覇！夢を諦めた生徒と教師の奇跡の物語』
内容
２００９年。福井中央高校チアダンス部“ＪＥＴＳ”が全米制覇した。
それに憧れた姉妹。
やがて、姉は夢を叶えるが、妹は受験に失敗する。
藤谷わかば（土屋太鳳）は、チアダンス部さえない福井西高校に入り、
チアリーダー部で、悶々とした日々を送っていた。

そんなある日、東京から転校してきた桐生汐里（石井杏奈）が、
チアリーダー部に現れる。チアダンスをやりたい！と。
チアダンス部が無いと聞きショックを受ける汐里だったが、
強引にわかばたちを誘い、チアダンス部を作ろうと言い始める。。。。。

敬称略



脚本は、後藤法子さん
演出は、福田亮介さん


原作は、映画《チア☆ダン》だそうだ。

正直、映画に全く興味がなかったのだが。

ドラマをすると聞き。。。。見た。繰り返して見た。

で、

今作は、その話を引き継ぎ、数年後という設定で。。。。ってことだという。

まあね。

基本的に、この手の話しは、ベタなので。

見せ方を間違わなければ、ナントカなる。。。。

。。そんな風に考えたのだろう。



狙い、意図は、大人の事情を込みで、分かるんだけどね。

そう。やろうとしている事は、頭で理解しているけど。

そもそもの話。脚本、演出が違う時点で、どうかと思いますが。


とりあえず、そこは、横に置いておく。

いろいろ、モヤモヤしているモノも有るが、それらも、横に置いておくとして。


今回だけを見て。


基本的に、ベタですね。

近年じゃ、この局くらいでしか作らない作品群のひとつと言って良いだろう。

正直、ベタすぎて。。。代わり映えしないなぁ。。。っていうくらい。

あ。。。。褒めてますよ。

ただし、面白かったかどうかで言えば、かなり微妙。


問題は、２点。

１つめ。チアダンスが、楽しい、凄いっていうのが表現できていないこと。

ＪＥＴＳが、凄いだとか。全米制覇だとか。夢だとか。

そういうのは理解しますが。

今作は、“チアダンスは、楽しい、凄い”を前提にし過ぎているのだ。

そのため、主人公と相方が、アレコレ騒いでも、

ただの自己満足にしか感じられない。


２つめ。練習、成長などの描写が少なすぎること。

これ、この手の作品じゃ、最重要のハズなのに。

中途半端すぎて、ラストなんて。。。。“いきなり出来ている”印象に。

それじゃ、成功しても、感動は生まれない。

都合がいいのは、ドラマというモノだが。

さすがに、都合が良すぎるのは。。。。



ちなみに、ほぼ同じことを、同局の某作で指摘した事がある（苦笑）

もうちょっと上手くやらないと、惹き込まれる事は無いだろう。

ダメだとは、言わないけどね。

なんとなく、頑張って、なんとなく、成功では、

伝わるモノも伝わりませんよ。ほんと。

単純に、俳優達が、楽しそうにやっているだけにしか見えません（笑）




最後に。

ちなみに、個人的には、映画を、全く楽しめてません。

酷いとは言いませんが。

前述したような部分が、シッカリ描けているとは言いがたく。

俳優達が凄いと感じることは出来ても、それ以上は無かった。

もうちょっと、上手くやっていればなぁ。。。。って感じ。

だから、ドラマ化と聞き、不思議で仕方がなかったのだ。

そのため、大人の事情か？としか。。。。。。



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