「或るときは金巌に登って雪に遭うてかんらんたり」
弘法大師の三教指帰の一節ですが、この「金巌」が
四国別格霊場七番出石寺を指しているという説があります。
須崎から宇和島(六番札所龍光院)を通り、この七番出石寺に
向かいますが・・・
なんと、スーパージャンボタクシーが迷ってしまいます。
平成16年ごろ、四国別格霊場ツアーにも企画しましたが、
その時と同じ添乗員・ドライバーを持ってしても迷わせてしまう
何かがこの出石寺にはあるように思えてなりません。
四国霊場八十八カ所、別格霊場二十ヵ所、計百八ヵ所のうち、
唯一私が歩いてたどりついたことのない札所。
それが出石寺です。
ここへは二度向いましたが、いずれも途中で?斗雲のような
車のお接待に助けられ、歩いて行くことはありませんでした。
車で登ってもいくつもの分岐があります。
その複雑さは、まるで来るものの資格を試すかの如くです。
ようやく辿りついた出石寺ですが、霧が風に流されて
なんともいえない幽遠な雰囲気をかもし出しています。
本堂へ着くと、まるで台風の前触れのような強風。
その叩きつけるような風により、境内の杉のてっぺんが
枯れています。
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本堂でのお参りでは風除けのある灯明たてで、ロウソクに
火をつけることすら容易ではありません。
てっぺんが枯れた杉のように、白い姿をさらしたまま
立ち消えます。
しかし、そこから3メートルほど降りた大師堂では
本堂の強風など存在しないかのように、ローソクが根元まで
燃え尽きています。
まさに、お参りする人ですら試される。
「金巌」はこのお寺ではないという説もあります。
しかし、そのような学者の戯言をあざ笑うかのように、
このお寺は堂々とした姿を見せていました。
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