麓では暑かったこの日ですが、出石寺の山頂の強風と霧で
すっかり体は冷え切ってしまいました。
徳島ー池田ー高知ー須崎ー宇和島ー八幡浜と
ほぼ四国を半周しています。
かなりの強硬日程ですので、果たして可能かどうか
判らなかったのですが、梅雨の合間にも関わらず、
雨は無く、さりとて陽射しも無く、過ごしやすい気候でした。
さて、大洲へのダウンヒルです。
ドライバーの華麗なるハンドル捌きにより、約40分で下りきって
十夜ヶ橋に3時半ごろ到着します。
十夜ヶ橋の伝説はこうです。
お大師さんがこの地を巡錫されていた時、宿を請いましたが、
誰も泊めてくれる家はありませんでした。
仕方なく、お大師さんはこの「十夜ヶ橋」の下で一夜を
過ごされましたが、寒さのために一晩が十日にも
感じられるほど長かったそうです。
それゆえ、ここは「十夜ヶ橋」と名づけられ、それ以来
お遍路さんは
「お大師さんが寝ているかもしれない」
ということで、お大師さんの眠りを妨げないために
橋の上では杖をつかないという慣わしになったそうです。
しかし・・・現代の「十夜ヶ橋」は
ひっきりなしに車が通る国道56号線に架かっており、
しかもその上には高速道路が通っています!
お遍路さんの杖どころの騒ぎではない!
お大師さんはうるさくて寝られないのでは!
さて、もう一つの伝説をお話しましょう。
野村町のバラ大師の話です。
お大師さんがこの地を巡錫されていた時、宿を請いましたが、
誰も泊めてくれる家はありませんでした。
仕方なく、お大師さんはこの「十夜野」で一夜を
過ごされましたが、バラのトゲのために一晩が十日にも
感じられるほど長かったそうです。
そこでお大師さんは法力でバラのトゲを封じ込めたと
伝えられ、それ以来、ここは十夜野と呼ばれています。
十夜ヶ橋の話にそっくりです。
しかし、ここは凄いです!
トゲのないバラが自生しています。
しかし、そのバラを他所へ移すとトゲのあるバラに変わり、
「恐ろしいたたりに見舞われる」と言われています。
事実トゲなしバラに興味を持ち、ひそかに持ち帰り植えたところ、
トゲのあるバラが生えてきたため、あわてて送り返してきた人が
沢山いると住職から封書の束を見せられました。
ちょっと遠回りですが、ぜひ行ってみたいところです。
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