ひとりごとワンダホー

今回のターゲットは隠しキャラ・赤城一雪。
これまでのプレイで１回目のイベントは何度も見てたんだけど、２回目以降は未知の領域。うふふ、ドッキドキぃ♪
つーわけで、レッツスタート☆

お？なんだなんだ、いい感じじゃないの。
前作の隠しキャラに比べると、ずっと臨場感たっぷりに絡んでくる赤城。校則違反度ゼロの髪型や無個性な（失礼）はば学ブレザー、そして自然なたたずまいが、よりリアル感を演出。
少なくとも立ち絵は今作の誰よりも美しいと思う（全体的に『１』の方がグラフィックが良かったと思う）。

偶然顔を合わせては肩の力の抜けた会話を交わし、お互い好感を抱きつつもそれ以上は何もないお二人さん。連絡先も知らないし、わかっているのは名前と、学年と、違う学校に通っていることだけ。
物足りなくも心ときめく関係に萌えていたある日。
デートですか。ついにデートですか。この人肌より少しぬるい温度から、いよいよ一歩踏み出そうというのか！
とか思ってたら、ありがちな（それだけに現実にありえるかもしれない）展開になり、関係は破綻。
ふっ、青春だねぇ…。

それからというもの、傷心を忙しさによって振り払おうとでもするかのように、週６日の過酷なアルバイトに身を投じる主人公。
毎日毎日、ゲームという仮想世界に逃避する日々。いつしか同僚からはベテランデバッガーと呼ばれ、社長から就職を打診されるほどになっていた（何一つパラメータが上がらないくせにストレスだけはやたらとたまるすさまじい職場であった）。
休日は、ガッポリ稼いだバイト代を惜しげもなくばらまいて繁華街を豪遊。
気がつけば、真冬に水着一枚で街を歩いていた。

姫子「デイジー（←主人公のこと）の馬鹿！なぜそこまでして注目を集めたいの？」
その叱責にヒントを得て、「水着にロングコート」という変態的なコーディネートを試みる（何をしているんだ、僕！）が、そんなアホなプレイヤーが出ることを予期してか、水着の上に服を着るという行為はできないシステムになっていることを知る。
悔しかったので、水着のままクリスマスパーティー（教員含め学校関係者が多数出席）に臨んでみる。勇気ある藤堂姐さんだけはかろうじて声をかけてくれたが、誰一人としてツッコミを入れてはくれなかった…（寂しい）。

そんな奇行を繰り返している間に、野郎どもの爆弾がドッカンドッカン爆発。隣家の小学生が被害を被る（主に暴言を吐かれたりにらまれたり）。責任は主人公にあるので、しかたなく爆弾犯たちにフォローの電話（何をフォローするというのか）を入れる。
基本的に、「ごめん。なんか誤解してた。…電話くれてサンキュ」というのが爆弾犯たちに共通したリアクションだったが、藤堂以外の全員に嫌われたこの状況で一体何をどう誤解したのか、こちらが聞きたい（ときメモシリーズのミステリーのひとつ）。

やがて卒業を間近に控えたある日。偶然にも赤城との再会を果たす。
後味の悪い別れから、約１年半。すさみきった主人公を軽蔑もせず、以前と全く変わらぬ誠実さで謝罪を述べる赤城。

…お前、お前…！なんていい奴なんだ！薄汚れっちまったけど…、僕、もう一度がんばるよ！

にわかに生気を取り戻した主人公は、猛然と受験勉強を開始する（入試２週間前）。大丈夫、毎回テストは赤点で補習だったけど毎年初詣で学力祈願してたし！パラメータは思ったより悪くはない、今からでも三流（さんながれ）大学に滑り込み合格できないこともないかもしれない！僕はやる、やったるぜ！うおおおおおお！

卒業式。伝説の灯台のふもとに一人の少女が立っていた。
真っ白に燃え尽きた高校三年間。浮かぶのは自嘲の笑み。抜け殻の気持ち。
帰ろう。
歩き出す主人公。ふらふらと頼りない足が向かうその先で、どんな奇跡が起ころうとしているかも知らず…!!

うん、この先はネタバレしちゃうともったいないのでやめとこう。とにかくもう、ドラマチックにも程があるぜ！ってなくらい悶え死にそうなエンディングでした。素晴らしかったです！
ちなみに主人公は浪人しました（笑）

今回は、爆弾もパラメータも気にしなくていい攻略対象ということで、全キャラクター登場させて学校やら外出先やらでその人間模様を堪能させていただきました（真咲だけは事故チューのみの登場に終わりましたが）。
僕のイチ押しはニガコクこと苦手を克服する会です。みんな、ハリーと志波を登場させたら、公園通りへ出かけよう！

あ、そうそう。卒業までバイト続けたせいで赤城謝罪イベントが発生せず、一度バッドエンドになったことは秘密です。