脳卒中、最大の危険因子は・・・!
血栓症の、代表は『脳梗塞』『心筋梗塞』です。それと・・大きな地震が起きると有名になるのが『エコノミークラス症候群』血栓症は、病気の原因の70~80%という方もいらっしゃるようです。高血圧と脳・心臓病50話:第15話 ■脳卒中、最大の危険因子【記事全文】脳卒中は片まひや失語症、視覚障害、時には認知症などの後遺症を残すことが多く、生活が一変します。どうしたら防ぐことができるのでしょうか。 大規模な疫学調査から、次第に脳梗塞(こうそく)の危険因子が分かってきました。最大の危険因子は高血圧です。血圧が140/90mmHg以上になると、明らかに脳梗塞も脳出血も発生頻度は増加します。血圧を低くすることが必要ですが、その場合、基礎疾患や年齢によって個人差がありますので、どの程度下げたら良いのか、かかりつけの先生に相談してください。また、高血圧予防のため、食事中の塩分は控えめにして適度な運動も心掛けてください。 糖尿病の人の脳卒中の発症率は、糖尿病ではない人と比べると、1・5倍から3倍になるとされ、55歳以下では同年齢の人に比べて10倍以上になり、再発率も高くなります。 不整脈とくに心房細動は心原性塞栓症の原因として重要です。心原性塞栓症は症状が重くなる場合が多く、消化管出血などの特殊な事情がなければ、積極的に抗凝固療法を行うことが推奨されます。 最近では心房細動そのものに対するカテーテル治療などもありますので、脈に乱れのある人は循環器科での受診をお勧めします。(大阪府立成人病センター脳循環内科部長代理、船内正裕)毎日新聞