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2009.06.29
XML
テーマ:たわごと(26729)
カテゴリ:ただの物語
先週降りてきた物語です。

きっかけはwakka○さんのブログ「魔女の家頁」に載った「ルース5」を読んだこと。

これを読んだらダウンロードされてしまいました。

なのでせめて「ルース1」から5まで読んでいただくか、本当の初めの「ルーク1」から順番に全部読んでいただくと良いかと思います。

まあ、読まなくていいように書いてみますけど。

!これはただの物語です。
さらっと流してくださいね♪OK


******


 家に帰りつくと珍しく前にルーシェが待っていた。
 ルーシェンスというのが正式だが、通常みんな愛称ではルースと呼んでいる。
 学生時代からの友人だが、その時に他に似たような名前の奴がいたため、俺を始めその頃の仲間はルーシェと呼ぶようになり、それが今も続いている。

 ルーシェは俺に気付くとほっとした様子が見て取れた。

「頼みがあるんだ」

 挨拶抜きにいきなりそう言われて面食らう。
 ルーシェが頼みごとをすること自体は珍しくないが何時にない真剣な様子はただ事ではない。

「とりあえず入るか?」

 そう言ってドアを示すと黙ったままうなづいた。

 中は単身者用とはいえ割とゆったりとした作りの学校が用意した宿舎だ。
 キッチンと食事用兼居間がかなりのスペースをとってあり、子供たちが沢山遊びに来ても大丈夫になっている。

 そして奥に寝室。
 そこに机と端末も入っているため結界を敷いてあるが、念のため後付けで鍵をつけてある。
 もちろん撤収するときはきれいに外す予定だ。

 ルーシェが居間の椅子に座るのを見届けて、お茶の用意をする。
 ワインでもいいのだが、どうも雰囲気はお茶の方がよさそうだった。

「俺に頼みとはいったい何があった?」

 お茶を差し出しながら聞いてみる。
 相手はかなり真剣な様子で待ち構えている。

「教えてほしいことがあるんだ」
「?」
「シールドの維持の仕方」
「?!」

 思わずお茶を噴くところだった。
 でもたぶん見た目はかなり冷静なんだろうな。

 いきなりこいつは何を言い出すんだ?
 シールドの維持の仕方???

「何故?」
「いろいろ事情があって」

 どうやら言う気はないようだった。

「今更?すごく苦手で『攻撃は最大の防御だ!』といって放棄したことを??」
「放棄した覚えなど……」
「あるだろ」

 あっさり言うと唸りそうになっている。
 一体全体何があったんだ?

 これ、この前にあいつに頼まれたことと関係あるのか?

「そこをなんとか。頼む」

 そう言われて頭を下げられる。
 それを見ながら軽く嘆息する。
 どちらにしても判断材料がなさすぎて、いったい何があったのかわからない。

「教えれることなど何もないよ。学校の教科書にあるのが基本。それ以外はすべて応用。大事なのは常に意識の一部を使って維持すること」

 投げやりに言うとさらに唸っている。

「でも、お前なら何か他に色々方法を知っているだろう?!」

 睨むように縋るように言われたが、逆に気持ちがすっと冷え、そのまま思わず眼を眇める。

「他に、というと、何を?」

 静かに、絶対零度と呼ばれた視線と声で聞く。
 
 さすがにルーシェがびくっと震えるのを冷静に見る。
 こちらをちらりと見て『まずいっ!』という様子で視線をそらす。
 付き合いが長いだけ、これ以上とやかく言うのがまずいのが分かるはずだ。

 確かに軍に所属していたことになっているからその関係でいろいろ知っていると思って来たんだと思う。
 同時にそれは部外秘なので言えないことを、暗に匂わせる。

「そこをなんとか」

 しかしどうもルーシェも必死らしく視線を合わせて食い下がった。
 こんなことは珍しい。

 仕方なしに視線をそらせて考えるふりをする。
 同時にルーシェがほっと息をつくのも感じる。

 ここまで必死ということは奥さんと子供たちに関係することなのだろうか?
 一応今はただの教職員である以上、あまりそっけないのも問題か。

「じゃあ、特別にひとつだけ」
「助かる!さすが先生!」
「おだてなくていいから……」

 こいつの調子の良さに半分脱力気味になる。
 よくこれで奥さんは結婚する気になったものだ。
 不安とかなかったのだろうか。

「小さいものでいい。自分の波動に合う水晶を使ってシールドを作ると、ルーシェみたいに意識が良く途切れる奴でも維持は可能だ。ただし常に身につけていることと、中級以上のシールドを張れることが条件」
「どーしてそうハードルの高い……」
「自分が放棄したことのツケだろ。なんならきっちり基礎から叩き込もうか?」
「いや、いい。頑張ってみる」

 そう言うとルーシェは立ち上がった。

「すまない、エル・フィン。ものすごく助かった、ありがとう」

 いつになる真剣に礼を言われ、ちょっと怪訝に思う。

「ルーシェ?」
「あ、悪い、俺もう帰るから」

 そう言うとそそくさとルーシェは帰っていった。
 ドアから見送りながら、いったい何があったのかわからず思わず首をかしげる。

 まあ、いい。
 いつかまた聞く機会があるだろうから、その時にすればいい話だ。

 そう結論付けてドアを閉めた。


******

ルーシェさん側には確認取って「バッチリ」のお墨付きを頂きました~。
ありがとう♪

「ルーク」&「ルース」の中では“ルーシャンス”がルースさんの正式名称になってますが、実は「シャ」と「シェ」の中間音が正式な音のようです。

ちなみにトラバは「ルース5」です。
一応あれの後日談的な話なので。

でもとらえ方はご自由に♪
 





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Last updated  2009.06.29 19:39:57
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