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フィギュアスケートを死なせたくない……(ブログ版)

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2010/04/04
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これはバンクーバーオリンピック後すぐにアップされた記事でしたが、訳す体力と気力がなく放置していたものですが、

なんといつも詳しい解説をして下さる「フィギュア好き」さんが和訳して下さいました!!

「フィギュア好き」さん、ありがとうございました!!

先日、フィギュア関係のコラムを書かれる青嶋ひろの氏が「ジャッジは公正で素晴らしい人達だ」と礼賛し、ジャッジに疑問を抱く人々を非難した「ジャッジの重責」と言うひどく抽象的なコラムをかかれましたが、こちらはバンクーバーのジャッジ本人がの内情を隠さずに赤裸々に話していて、非常に深いですね。

以下、フィギュア好きさんの和訳



オリンピックレベルのフィギュアスケートのジャッジ、パトリックイベンスとの対談



トニーウィーラー(以下「T」で)

こんにちは、パトリック。

私の質問に答えてくれて、ありがとう。

はじめに、あなたのフィギュアスケートでの経歴と、このスポーツにどのくらい長く取り組んでいるのか、話して下さい。




パトリックイベンス(以下「P」で)

フィギュアスケートでは40年目になる。

私は5歳でスケートをはじめ、背中の負傷のために18歳でやめた。

ベルギーでは、他の男性スケーターはわずかしかいなかった。

エリッククロール(以下省略)、そして私。

エリッククロールは、全欧でなんとか24位までたどり着いたが、それがその時代では一番いい成績だった!



T:この何年かの間に、どんな国際大会でジャッジをすることができましたか?



P:全欧や、四大陸、世界選手権などでいくつかと、ジュニアとシニアのグランプリ大会でたくさんジャッジをした。

 2006年のトリノと2010年のバンクーバー冬季オリンピックでも、男子の試合でのジャッジも務めた。

 ひどいことに、バンクーバーではショートプログラムにしか、ジャッジに指名されなかったけれど。(ジャッジパネルは今では試合の部分ごとに変わることになっている。ショートプログラムの9人のジャッジの内5人はロングプログラムをジャッジするために選ばれるが、イベンスは選ばれなかった。)

T:4つ全ての種目を、ジャッジしていますか?

P:シングルとペアだけだ。アイスダンスはやらない。私は本当のジャッジだから!

T:どういう意味ですか?

P:フィギュアスケートの内輪でのジョークだ。
  アイスダンスでは、ジャッジをする前に、全ての結果を皆が知っている。
  それにもかかわらず、朝の5時から夜遅くまで、試合に立ち会っている。

T:それでは、アイスダンスの成績は誰が決めるのですか?

P:それまでの試合と、どの国を代表しているかが大きな割合を占める。
 そして、時にはスケーティングの質も問題になっているだろう。
 しかし、私の専門分野ではないから…。

T:ジャッジは、2002年のソルトレイクシティーでのペアの試合でのスキャンダルがあり、フランスのジャッジが連盟からの圧力で、意図を持って点を入れたと認めたもののことですが、それ以来、多かれ少なかれ公正なものになってきていると思いますか?

P:前と全く変わらない!
  困ったことに、どんなシステムを使おうと、ずるをする方法をいつも見つけるのだ。
  バンクーバーの男子のショートプログラムではあれだけの素晴らしいパネルになったことを喜んでいる。論議の余地はなかった!

T:どのくらいのパーセンテージのジャッジが、完璧に公正だと感じますか?

P:完璧に公正?10%だろう。

T:本当に、そんなに低いもの?それはなぜ?

P:うむ。しかし理由は様々だ。
  ジャッジは、現在、匿名で採点しているにもかかわらず、彼らはまだ自分の所属する連盟を恐れている。
  自分の国のスケーターを守る(自国の贔屓(ひいき))のために、同程度のランクのスケーターには厳しくし、自分の好きなスケーターを後押しする。
  疎外されることを恐れるジャッジは、審判として招待してくれる国のスケーターを後押しし、単に何をやっているか、わかっていない者もいる!

T:これまで、他のジャッジや連盟から、あるスケーターを上げたり下げたり、特定の方法でジャッジをすように、個人的に求められたことがありますか?

P:一度だけ。しかし、高いレベルの試合ではなかった。
  実際には、国内の大会で、特定のスケーターを全欧に出場させる必要があったのだ。
  その時でさえ、私は屈しなかった。その結果、そこには2度とジャッジをするように招かれることはなかった!

T:引退したジャッジとして、自由に自分の意見を話してもいいのですか?

P:ジャッジをしている時も、自由に話していた。
  自分がジャッジをしている試合で、とくに開催中の試合について、何か特定のことを話すことはルールに反しているが、しかし、ひとつの試合の検討会議が終わったなら、聞きたい人がいるなら誰にでも、どんなことでも話すことができる。
  私たちは、自由社会に生きているんだから!






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最終更新日  2010/04/04 02:18:15 PM
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