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テーマ:DVD映画鑑賞(13978)
カテゴリ:ドラマ
医龍Team Medical Dragon
フジ系2006年 主演:坂口憲二 出演:稲森いずみ、北村一輝、小池徹平、岸部一徳 夏木マリ 佐々木蔵之介 水川あさみ 阿部サダヲ 他 [総評] このドラマは娯楽としてはかなりいい出来だと思います。 いい、というのは、見せ場が多い、見ていて飽きない、次の展開が気になる、ハラハラ感がある。ということで、娯楽の要素を満たしているという意味です。 これは「白い巨塔」と「救命病棟24時」の両方の要素を持っているといえます。しかしながら、生死をかけた手術を、あまりにもショーのように見せたり、患者を医者の獲物のように扱い、患者側の人間像が見えてこないという部分もあり、医療を、学内の権力抗争や、技術の競い合いを主とした娯楽要素を全面に押し出した作品のように見えます。 しかし娯楽もここまでくると、見ごたえがあります。 原作が漫画ということで、最初の数回はかなりマンガっぽいという印象でしたが、しり上がりに盛り上がりを見せてくれます。何よりも心臓オペのシーンがすごい。予期しないことも次々と起こり緊張感があります。さらに、朝田龍太郎(坂口)・加藤助教授(稲森)を中心としたバチスタチームと野口教授(岸部)らとの対立や、このドラマの展開として重要なカギとなる他大学の霧島助教授(北村)とのからみも二転三転を見せ、予想のつかない面白さがあります。 ただ、私の傾向としては、ドラマにとって娯楽は大きな要素ではありますが、人の生きざまや、人情、命に対して真剣に描いた作品のほうにより共感します。 また、主演が坂口さんではどうもしっくりきませんでした。医局や周囲のやり方に反発して自分を通す天才医師という設定なのですが、内面に秘めている信念というものが感じられることで、その行動に、凄み、頼もしさ、やさしさというものが感じられるのですが、坂口さんの場合は、どうもそういうものがなかったように思います。(救命病棟の江口さんがあまりにも印象に残っているためかもしれません。) そういう面を差し引いて、評価としては4としておきます。 それにしてもフジは、医療ドラマに強いですね。 Dr.コトー、救命病棟、白い巨塔、そしてこの医龍、、 どれをとっても見ごたえのあるものばかりです。 しかし中でも、「救命病棟24時」は娯楽性に加えて、いろんな立場の人の人間性、現実性をしっかり見せている面、そして主演の江口さんの貫禄などがあり、頭ひとつ抜けていると思います。 [序盤~中盤] 序盤はかなり漫画的。国際的NPOで一流の評価を受けていた天才医師:朝田龍太郎(坂口)が、帰国して住む家もないほど落ちぶれていたり、医師に復帰する、しないの経緯も?が多い。心臓バチスタ手術をするために朝田を大学に迎えた加藤助教授(稲森)のもと、朝田によるバチスタチーム(チームドラゴン)の人選が始まる。そのメンバーとなるひとりひとりに焦点をあて、新人外科医の伊集院(小池)、内科医の藤吉(佐々木)、助教授の加藤唱(稲森)自身を回を追って描いていく。 稲森さんがよかったです。人間味のあるところと、したたかなところをを見事に演じてました。2話で全裸で北村さんとパソコン打っていたときは、笑いましたが。 そして第6回でいよいよバチスタ手術。 迫力ありましたが、どうも手術そのものをショーのように描いているところが納得いきませんでした。 バチスタチームの存在が一因で、加藤助教授と、野口教授(岸部)や加藤の恋人だった他大学の霧島助教授(北村)との対立が始まる。このあたりの経緯はけっこう面白い。 [終盤] バチスタ手術は成功したが、いろいろと問題もあり、窮地に立たされる加藤助教授(稲森)。「白い巨塔」のようになってきました。ライバル霧島助教授(北村)と朝田(坂口)や看護師のミキ(水川)との過去が明らかになり、それに絡んで加藤はピンチに。昨日の恋人が全面対決へ。 朝田は、つぎのバチスタに向けて、優秀な麻酔医・荒瀬(阿部)獲得へ。荒瀬の大切な人が瀕死の重傷を負い、その救命を通して、朝田と荒瀬は互いの技術を認めあうようになる。 バチスタ手術のメンバーが揃った朝田のチームドラゴン。しかし霧島と朝田、加藤の対立のあおりをくらって、2例目の手術ができるかどうかあやうい展開に。 2例めのバチスタ手術を最高のスタッフで成功させた朝田(坂口)と加藤(稲森)。しかし、霧島(北村)と野口教授(岸部)の反撃は激しく、わなや、騙しあい、どんでん返しが幾度もあり、思わぬ展開の連続。 最終回、2重3重の艱難さをともなうバチスタ手術がはじまった。延々と続く手術シーン。直接人の生命に関わる心臓手術だけに、なんといっても緊張感がある。しかも手術中に予期しないことが何度も起こり、そのたびにどう乗り切るか、ドキドキの連続。 そしてハッピーエンドへ。 ちょっと霧島も野口教授も、途中で見せたえげつなさからすると最後があっけなかったような感は否めないものの、じゅうぶん満足のいくエンディングでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 14, 2007 10:24:40 PM
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