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テーマ:DVD映画鑑賞(13960)
カテゴリ:ドラマ
「白い影」評価4(5段階)
TBS系 2001年 主演:中居正広 出演:竹内結子 上川隆也 原沙知絵 津川雅彦 小西真奈美 いかりや長介 他 病魔に侵された優秀な外科医が、自分がそういう状態だからこそ、自分にしかわからない医療がある。だから病気であることを隠し、孤高を保ち、最後まで医師としての務めを果そうという決意で、孤独に病魔と闘いながらも、末期医療に独自の見地を見せる様を描く。 また、その事情を知らないながらも、本来のやさしさに惹かれた看護師との恋、そして別れを描く。 そこまでして自分の病気を隠し、別の病院に行き、孤独に闘病と医師を続けるのが、ほんとうに最善の策なのかもうひとつ納得いかない面もあった。 中居君の演技、よかった面も多いのですが、終盤、倫子に気を許しているような場面でも表情が固く、抑揚が少ないのが物足りない感じがしました。 それにしても、非常に難しいテーマを取り扱い、微妙な心情をよく描いていると思います。 [序盤] 天才外科医直江(中居)、医者としての腕は抜群だが、孤高を保ち、人を寄せ付けないところがある。そして、同じ病院のもうひとりの看板外科医、小橋(上川)は、優秀で人柄もよく、院長(津川)の受けもよい。 病院経営を手伝う愛娘( 原)の婿候補にも考えているほどだ。 この二人が、がん末期患者、石倉(いかりや)への告知などの対応で、対立する。 直江は、告知しないことに対し、この患者と家族のケースは、これが最善の対応との確信をもっているようだ。 普段は人を寄せ付けない雰囲気でありながら、患者などに対し、時おりみせるやさしさががいいですね。ほんとうに患者のことを考えているということなのでしょうか、それとも人間の本質を見抜いているということなのでしょうか。 それはどうも自身が病魔に侵されているということとも関係あるのでしょう。 そういうところに、この患者の担当看護師となった志村倫子(竹内)も惹かれていきます。 竹内さんもこのドラマではいい役、というか、けなげな役をしていて、輝いています。 [中盤] 対立していた直江と小橋だが、石倉の妻の性格や、臨終後に出てきた石倉の手紙で、小橋は石倉のことに限っては直江のやり方を理解を示した。 直江は石倉のケースを自分の死と重ねて見ていたのだろう。 そして、直江の抱える秘密が、ついに小橋らに知られることになる。倫子(竹内)と直江の雨のデートシーン、よかったですね。その雰囲気の中で、直江の自宅にあったX線写真について心配する倫子、どうやら彼女も気づいたようだ。 それにしても、直江はなぜ恩師のもとを離れ、孤独の中で苦しみながら、ここまでして医師を続けようとするのか、そのあたりの事情は最終話まで持ち越しでしょうか。 [終盤] なるほど、直江が、病魔に侵されながらも、医師として最後まで 自分にしかわからない末期患者への対応をする、という決意だったことはわかりました。 治験薬の扱いなどで、院長(津川)の常識的な態度は好感が持てました。 「白い巨塔」や、「医龍」のような極端な対立軸にはなっていないところが かえって現実的でなるほどと。 上川さん(小橋先生)の直江の事情を知ったときの表情や態度は、 さすがにいい演技だと思いました。 一方で、倫子に完全に心を許した直江だが、にしては表情の抑揚がなく、 その点はちょっと物足りない感じがしました。 直江の決意の割りに、ちょっと結末があっけない感じがしました。 [特別編] 直江先生が、腕のいい優秀で熱心な医師で、病魔が発覚するまでは、あたたかい雰囲気の先生だったことはわかりました。 ただ、病気がわかってから、恩師の病院を離れるまでの経緯がちょっと唐突すぎたような感じだ。 もっと悩むようなところもあったほうがよかったのでは。と思う。 それに、そこまでして自分の病気を隠し、別の病院に行き、孤独に闘病と医師を続けるのが、ほんとうに最善の策なのかもうひとつ納得いかない面もあった。 中居君も、病気が発覚する前と後の表情の差が、もうひとつかなと思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 4, 2007 01:50:10 AM
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