(喘息(ぜんそく)は気管支の慢性的な病気です)
長い間、喘息は発作のときだけ気管支に変化が
おきる病気と考えられていました。
しかし、様々な研究が進むにつれ、普段から
気管支の炎症があるということがわかって
きました。
また、それと共に「アレルギー反応による全身の病気」
という古い常識も改められ、
「慢性的な気管支の炎症」と考えられるように
なりました
(免疫とアレルギー反応)
喘息の"ゼエゼエ"は、免疫とアレルギー反応
との関係によって起こるといわれています。
この関係について少し詳しくご説明します。
1.免疫とは?
身体の中に生まれつきあるものと、そうでない
ものとを区別し、異物が体内に侵入してきた時に
これを識別・排除しようとする仕組みを免疫と
いいます。
つまり、身体の健康は免疫という防衛軍が
守ってくれています。
2.アレルギー体質をもった人とは?
免疫は1度体内に侵入してきた異物に対して、
2度と悪さをさせないようにしていますが、
この仕組みが過剰に働いてしまう人がいます。
このような人のことを、アレルギー体質を
持った人といいます。
3.アレルギー反応とは?
ハウスダストやダニ、花粉などは私達の身体にない
異物ですが、通常は身体に悪影響を及ぼさないため、
免疫システムの攻撃対象にはなりません。
しかし、中には、これらのような害のない物も
異物としてとらえ、免疫システムが働いてしまう
人がいます。
そのために起きてしまうのが、アレルギー反応
であり、この過剰な反応を引き起こしてしまう
物質を、"アレルゲン"と呼んでいます。
(喘息(ぜんそく)には2つのタイプがあります)
喘息には、花粉やハウスダストなどのアレルゲン
を特定できるアトピー型喘息と、
アレルゲンを特定できない非アトピー型喘息の
2つのタイプがあります。
喘息発作を引き起こす原因は異なりますが、
両タイプとも症状、治療方法は同じです。
>> 気管支ぜんそくと咳ぜんそく