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カテゴリ:本の話題
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『成田空港建設を巡る三里塚闘争を描いたマンガ「ぼくの村の話」(尾瀬あきら)を読む その1』 『成田空港建設を巡る三里塚闘争を描いたマンガ「ぼくの村の話」(尾瀬あきら)を読む その2』 にて、三里塚闘争を描いたマンガ「ぼくの村の話」についてを書きましたが、その前回の続きとして書かせていただきます。 この作品では、特に故郷に対しての思いというものが、非常に強く描かれており、闘争シーンの中でも、農業に対する熱い思い、百姓という言葉に誇りをもって、農を守ろうとする姿が描かれます。 上記の一コマは、空港建設地域に建てた砦を守ろうとし、高さ20mの小屋に立てこもっていた場面ですが、機動隊の攻撃が激しさを増し、その木が倒されるまでの場面ですが、この場面がとにかく印象的です。 自らの死を決して拡声機で歌った歌は 「ふるさと」で、ここに著者の強いメッセージを感じます。 著者の作品の『夏子の酒』でも、農業の抱える問題が、日本酒造りの過程で描かれますが、『ぼくの村の話』では、故郷に対する思いだけでなく、父や母、そして家族、友人、故郷の自然への心からの思いや願いが込められています。
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Last updated
March 1, 2012 01:26:00 PM
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